NFTって素人でも売れる?
NFTでどうやって稼ぐの?
NFT販売って難しい?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
この記事ではNFT販売してみた結果からみえた、NFT販売につながるヒントがわかるようになっています。
先にNFT販売してみた結果だけお伝えすると全く売れませんでした。
理由は後述しますが、NFTトレーダーしている目線と実際にNFT販売してみた立場とではみている景色が違いました。
実際にNFT販売してみた人でないと分からない立場と景色で多くの学びがありました。
本記事は700件以上のNFT売買を通じてみてきたトレーダー目線と、実際に販売してみて売れているNFTとの違いを記事に盛り込んでいます。
記事前半ではNFTの仕組みや結果について、後半では売るためにできることや注意点を解説するのでじっくり読み進めてみてください。
そもそもNFT?ブロックチェーンとは?
切っても切り離せないのがNFTとブロックチェーンの話。
簡単に説明するとNFTとブロックチェーンによって生まれたものは3つの特徴があります。
- NFT=「本物・オリジナルの1点もの」という証明書
- ブロックチェーン技術=改ざんがされないデータをみんなで保有しあう
- 替えのないNFTの価値は欲しい人たちによって決められる
以下で順番に解説していきますね。
NFT=本物・オリジナルの1点もの証明書
従来のデジタルデータ(画像・写真)の課題は大きく2点ありました。
ネットにアップしたらコピーや改ざんされ放題
コピーが世の中に出回り、本物・オリジナルの1点ものという証明が不可能
しかしNFT技術はこれらの問題を解決。
デジタルデータにNFT技術が紐づくと『本物・オリジナルの1点もの』という証明ができます。
NFT=本物証明書がついたデジタルデータです
このNFT技術はブロックチェーン技術があることで実現しています。
ブロックチェーン技術とは?
例えば音楽を買う場合、Apple musicのサーバー(データ保存先)にアクセスして楽曲をダウンロードしていますよね。
ここでの懸念点は大きく2点ありました。
常にオンライン状態でないと使えないため、ハッキングなどのリスクが常時あります。
さらにメンテナンスなどは一度サーバを止めないとできないため、メンテナンス中は利用できません。
ブロックチェーンはこの問題を解決する技術です。
以下で解説していきますね
ブロックチェーンが解決した問題
ブロックチェーンの特徴は大きく2点。
トレーサビリティってなんだっけ?
流通のすべてが記録された「トレーサビリティ」
トレーサビリティとは、誕生から流通のすべてが記録されている台帳です。
金額や日付、所有者情報といった履歴がすべてデジタル上で公開記録されています。
しかし記録された情報がハッキングで書き換えられたら意味がありません。
ブロックチェーンが持つもうひとつの特徴「分散型」について解説します。
分散型の管理方法
分散型は、文字の通り保存データをみんなで持ち合う形のことを言います。
上記のトレーサビリティ情報をひとつのサーバーに保管してあると以下のデメリットがあると先述しました。
しかし同じデータをみんなが持ち合うことで、これらの問題が解決。
改ざんにはすべてのデータを一度に書き換える必要があり事実上不可能。
さらに誰かひとりのデータが改ざんされても、他のみんなが持っているデータと違うため不正がすぐに分かります。
さらにサーバーメンテナンスで使えなくなる心配もまったくありません。
ふたつの技術により、NFTが一気に広まったきっかけがNFTアートでした。
NFTアート誕生流行により確立したもの
NFTアートが誕生したことで、新たな革命が起きました。
二次流通(転売)における収益源(ロイヤリティ)の誕生です。
ロイヤリティ?
以下で解説していきます。
NFT取引の革命「ロイヤリティ」とは?
NFT作品には二次流通(転売)発生時にクリエイターへのロイヤリティが組み込まれています。
《わかりやすく日本円、ロイヤリティ10%設定で想定》
NFTアートが2,000円で転売が成立すると、200円がクリエイターの元に入ってきます。
このロイヤリティは、1回だけでなく二次販売(転売)時が発生するたびにクリエイターの元に入ってくる仕組み。
したがってイラストNFTが高額になったり多く転売されることでクリエイター収益も増大していきます。
NFT販売においては、作品が転売される度に売上増加につながるため、継続的な作品作りに取り組めるメリットがあります。
この組み合わせによって購入者と販売者情報が特定でき、ロイヤリティの仕組みが構築されました。
【超基本】NFTの二次流通・ロイヤリティの仕組みを10分で解説!でも詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください。
そもそもアートの価値はどこにある?
前提としてアートの価値は誰が決めているのでしょうか?
3つの作品を例にしましょう。
あなたにとって最も価値がある作品はどれですか?
アートの価値は欲しい人が決めている
結果は言うまでもありませんね、ほとんどの人が「自分の子供が描いた似顔絵」に価値を見出すかと思います。
しかし他の人は「モナリザの絵画」や「香取慎吾さんのアート」が欲しい!と選ぶかと思います。
つまり「アート」の価値は欲しい人が決めています。
先ほどの「子供が描いた似顔絵」も、あなたが価値を決めています。
では自分の子供が描いた似顔絵、100円で譲って欲しいと言われたらどうしますか?
いくら提示されたら譲ろう(売ろう)となりますか?
それともいくらで金額提示されても拒否しますか?
NFTアートの価値も同じ
NFTアートも同様でNFTアートが欲しい人たちによって「価値」が決められています。
そのためパッと見てなんでこんな画像が何十万で売買されているんだ?と理解できない世界のように思えてしまいます。
ただ上記のようにNFTアートは現実のアート同様に欲しい人たちによって価値が決められています。
フロア(最安値)価格でも、作風を軸に捉えてアートの価値を考えてもOK。
人それぞれの価値観に基づいて行動するのがおすすめです。
知識ゼロから学ぶ|NFTアートが産んだ4つの革命的な仕組みを解説でより深掘りした内容を解説していますので参考にしてみてください。
NFTが売れない原因
一般的にNFTが販売に繋がらない理由はいくつか考えられます。
NFTとして出品しても売れなければ意味がありません。
それぞれ要因を分析していきましょう。
知名度がない
最初に言えるのは、NFT界隈において知名度や実績がないことへ向き合いましょう。
お店を開店しても、何を売っているお店なのか分からなければお客様は来店しません。
過去の実績があれば活用し、なければ今から積み上げていくほかありません。
まずはNFT業界の中で自分自身や作品を売り込み、認知・知名度を獲得していきましょう。
マーケティング不足
NFTを含めてものを販売する際には、マーケティングが必須です。
NFTにしたら何でも売れる!というのが間違いであって、市場が求めるものでなければ売れません。
真夏の炎天下の下では、誰も熱々おでんを望んで購入しませんよね
NFTで出品したいもの=売れるものではありません。
何がいま求められているのか?出品前の市場調査にはじまり、市場が求めているNFTを販売できるようにしましょう。
設定価格が高すぎる
非常に多い失敗例として、設定価格が高すぎるケースがあります。
NFTは初期セールス以外でも稼げる特徴(ロイヤリティ)を理解していないケースが散見されます。
例として無名作者のNFT作品が1点0.5ETHで出品されていますが、まず売れません。
作者はどんな人なのか?どんな作品を展開しているのか?今後どういった作品が出るのか?など素性がわからないと買う気がおきませんよね。
基本的には低価格(0.001〜0.003ETH)で販売して、購入者のリスク要因を減らしてあげましょう。
販売がイーサリアムチェーン以外
販売チェーンが、イーサリアム以外のチェーンで販売されていると、販売率が激減します。
なぜなら、NFT取引のほとんどがイーサリアムチェーンで行われているからです。
ガス代など手数料が安いポリゴンは売買目的ではなく、記念品や履歴証明などに使われるケースが多く売買で成功しているプロジェクトはありません。
その他のチェーンは入手や売買に向かない上ユーザー数が大きく減るため、得策ではありません。
お試しや配布用でなければ、イーサリアムチェーンで販売しましょう。
流行から外れている
NFTは出品すれば何でも売れる世界ではありません。
購入するのは人であり、NFTにも世間と同じく流行が存在しています。
NFTにも流行があり、ブームに乗り遅れると売れません。
今のブームは以下のNFTです。
流行を無視したNFTを作成しても販売は難しいでしょう。
NFTで稼ぐを目的にするなら作りたいものではなく、市場が求める売れるものを作るを意識しましょう。
転売が見込めない
NFTは値上がりを目的とした売買が一定数行われています。
いわゆる「せどり」で売買益を上げる専門のNFTトレーダーも存在するくらいです。
そのため、転売が見込めないと判断されたNFT作品は販売が低調になりがち。
トレード目的となるNFTは、作品クオリティよりも手数料となるロイヤリティ(クリエイターフィー)設定によるものが多く見られます。
作品コンセプトがバラバラ
NFTコレクションのコンセプトがごちゃごちゃで売れにくくしています。
同一コレクションにさまざまなテイストの作品が混同していると、欲しい作品が見つけられない可能性に繋がります。
洋服を買いに来た人に対して、家電や食品を勧めませんよね。
NFTコレクションはコンセプトを絞り統一感を出しましょう。
NFT販売してみた結果見えた課題
筆者はNFT販売してみたのですが、残念ながら販売点数はゼロ。
上記のNFT販売に繋がらない原因と合わせて感じたことは以下の項目です。
販売してみて分かったNFT販売の難しさについて解説します。
本記事を読む方は、同じ失敗しないようにしてくださいね!
宣伝・告知が圧倒的に不足
販売するものに関係なくセールスマーケティングは必須。
NFTを出せばいつか売れる!見つけてくれる!とどこか思っていました
会社員時代は店頭にいればお客様が来店してくれました。
しかしNFTは個人店と同様、自ら積極的に呼び込まなければ購入どころか作品を見つけてもくれません。
自ら仕掛けに行く必要がある点において、会社員時代とまったく逆でできなかった部分です。
タイミング的に市場が求めていない
市場が求めているNFTの種類は、常に変化し続けておりタイミングが非常に重要です。
なぜなら流行から外れたNFTコレクションは人気知名度がないと売れないから。
さらに市況が悪化しているタイミングでは企業が手掛けるNFTプロジェクトですら売れ残ってしまいます。
NFT販売してみたことでわかりましたが個人が販売する場合うまく噛み合わせないと難しいと感じました。
リサーチしていない
NFT販売してみた結果これぞ失敗!という点が、市場調査をまったくしなかったこと。
結果としてわたしが出したい!と思った作品のコンセプトに近い競合がすでに存在していました。
しかも競合となる作品は数万人のコミュニティをすでに形成済。
そんな中無名の素人が競合となるコンセプトのNFT作品を出品しても勝てるわけがありません。
事前に市場リサーチしていれば、同じ土俵で勝負することを避けられた良い教訓です。
頼れる場所がない
NFT販売してみた時には頼れる場所が必要だと販売後に気がつきました。
頼れる場所というのはいくつかあります。
特に国内NFT市場は1.7万人程度の小さな規模。
NFTに触れている人たちはどこかしらで繋がっています。
繋がりを持つことで、販売前の相談やセールスマーケティングにも活用できます。
販売前に頼れる場所を作っておくのが、非常に大事なことだと販売後に気がつきました。
NFTアートを販売するために最低限やる11項目
上記の失敗を踏まえ、NFT販売してみた結果から見えた販売するために最低限やるべきことは以下の項目です。
- 無料でプレゼントする
- ETHで出品する
- 低価格で販売スタートする
- 利用者が多い取引所で販売する
- 市場調査を徹底的に
- NFTコミュニティと繋がる
- 購入体験しておく
- 各種SNS等で宣伝する
- コンセプトは統一する
- 保有したいと思える品質を
- NFT関連の発信をSNSで行う
思いつく限りの対策を上げていますので、当たり前だろ?と思われる項目も含んでいます。
ひとつずつ確実にこなしていきましょう。
無料プレゼントを企画する
NFTを無料プレゼントしてみるのは最も効果的な施策です。
なぜなら反応数を実数ベースで見れ、市場への認知や反応をダイレクトに見れるからです。
逆に応募者が少なければ、それだけ人気や知名度、作品クオリティに問題がある証拠。
NFTの無料プレゼントは「Giveaway」と呼ばれる手法でX(旧Twitter)上にて頻繁に行われています。
マーケティングとしても有効な手段なので使わないのは勿体無いですよ。
NFTのGiveawayを3つの要点でハックする|企画者はここを見るでも詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください。
取引はETHで行おう
NFTの出品や販売はイーサリアムおよびETHで行うようにしましょう。
NFT取引自体はいくつかのブロックチェーンで可能。
<代表的なNFT取引チェーン>
最も多いNFT取引がイーサリアム(ETH)です。
上記で解説したようにOrdinals(ビットコインNFT)やポリゴンは、NFT取引においてイーサリアムより少ない取引量とユーザー数です。
そのほかのチェーンは取引人口も少なく、仮想通貨入手も面倒なためおすすめできません。
NFTの出品は取引人口が最も多いイーサリアムで行いましょう。
低価格で販売開始する
販売初期は気軽に買える0.001ETH(250円前後)から出品(リスト)しましょう。
特に販売初期は以下の事項を意識しましょう。
またNFTにはロイヤリティによる転売収益も見込めます。
NFTは自分たちで価値をつけていける「余白」が残されているのが重要です。
利用者が多いマーケットプレイスで販売する
結論を先に言うと、OpenSeaにNFTを出品・販売が最もいいでしょう。
OpenSeaが今のところ、最適解な理由は以下の項目が挙げられます。
世界最大規模のマーケットプレイスに出品できるため使わない手はありません。
OpenSeaの注意点
2024年3月から、OpenSeaはすべてのNFT取引に対して行なってきたロイヤリティ強制徴収をやめ、NFT売却者の任意に変更しています。
これは事実上のロイヤリティ排除宣言と捉えられており、国内外のNFT事業者はOpenSea取引をやめ、ロイヤリティを保護する他のマーケットプレイスへ徐々に移行しています。
そのためOpenSeaでNFTを作って販売しても、初期セールスのみの売上しか入って来ずロイヤリティ収益が見込めません。
一般的な販売と同じでNFTである意味ないですよね
もちろん使い勝手の良さやポリゴンで作成できるなどメリットもありますが、今後もずっと使い続けていくプラットフォームとは言い難いのでご注意ください。
市場調査を徹底的に行う
NFTの販売以外でも非常に重要なのが市場調査:マーケティングです。
市場(購入見込み客)が何を求めているかを正確に把握しないと売れる確率の高い作品を発売できません。
さまざまな観点から多角的に分析する必要があります。
こちらの動画でもマーケティングについて無料で学べるので参考にしてみてください。
NFTコミュニティと繋がる
NFTの世界ではNFTプロジェクトに基づいたコミュニティが形成されているので繋がりを持ちましょう。
コミュニティ内で認知を獲得できれば、自分の作品を知ってもらえる機会が増えるからです。
とはいえ、いきなり商品を売り込んでも相手やコミュニティに失礼。
自分の認知を広げるとともに、相手・コミュニティを理解して交流を深めましょう。
既存のNFTプロジェクトにいる人たちはいわばNFT界の先輩たち。
作品に関するアドバイスやマーケティングのコツなど有益な情報を教えてもらえるかもしれませんよ!
購入体験しておく
実際に自分自身でNFTを購入してみましょう。
購入や所有したことがない人からモノをすすめられても心は動きませんよね。
NFTを買う・所有する体験してみることで顧客体験も可能になります。
何を買ったらいいか分からなければ、先述したコミュニティやSNSで聞いてみるも交流きっかけになりますね。
日本人が携わるNFTアート作品40選【人気クリエイターも紹介】でもまとめていますので参考にしてみてください。
自分のNFTコレクションを宣伝する
自分のNFTコレクションは、各種SNSでとことん宣伝しましょう。
宣伝媒体となる候補はいくつかあります。
NFTは無料で誰でも出品できるため、日々新しい作品が誕生して埋もれていきます。
購入されるまでに作品を認知してもらわなくてはスタートラインにすら立てません。
まずはNFTコレクションを知ってもらう活動に全力を注ぎましょう。
コレクションコンセプトは絞る
NFTコレクションのコンセプトはひとつに絞りましょう。
上記でも解説していますが作品コンセプトがバラバラだと、欲しいと思ってもらえる人が減るからです。
作品の幅を広げて展開するのは人気や知名度がついてからの方が広がりやすいので後回しでOK。
まずはひとつのコンセプトに絞り認知拡大に努めましょう。
保有したいと思えるクオリティを維持する
言うまでもありませんが、保有したいと思える作品クオリティを維持しましょう。
海外でのミーム(ギャグ)で流行ったものとして、ゴブリンの排泄物コレクションNFTがありました。
おそらく大多数の人が欲しいとも、ウォレットに入れたくもないと感じると思います。
みたくもありませんよね
NFTは保有している間はもちろん、手放した後も保有していた履歴は作品に記録されています。
また何かの盗作と思えるような作品を僅かな期間であっても保有しておく方がマイナス印象を与えてしまいます。
お金を払ってでも保有したいと思ってもらえるクオリティは最低限保っていないと購入に至りませんよ。
NFT関連の発信をSNSで行う
SNS、特に相性の良いX(旧Twitter)で日毎からNFTに関する情報発信していきましょう。
購入する側から見るとどんな人が作成し、販売しているのか?NFT作品を見るひとつの目安になります。
どんなにNFT作品が優れていても、SNSでの発信が誰かを攻撃する内容ばかり発信していたら嫌ですよね。
日頃からネガティブ発信していませんか?
NFTに関する発信を重ねていくと、自然にフォロワーも増えていき認知拡大につながりますよ!
NFTアートが売れないを突破する8つのヒント【NFT初心者OK】でより詳しく解説していますので参考にしてみてください。
NFT販売までに求められること
ここまでの要点を軽くおさらいしましょう。
- NFTをリリースしただけでは絶対に売れない
- NFTを売る前に作品を知ってもらおう
- 作品認知はあなたを知ってもらうことから
- 売りたい作品よりも売れる作品を
有名な方の作品は異なりますが、無名新人のNFTアートは「どんな人か」で購入するか否か決まります。
どんな作品を作る人なのか?どんな思いが込められているのか?見られていますよ。
未経験からNFTデジタルアート作品を5ステップで販売する方法でも詳しく解説していますので合わせてどうぞ。
より高くNFTを売るテクニック
ここではNFTをより高く・より確実に売るための方法をまとめています。
多数のNFT販売を見てきた経験をお伝えします
コミュニティ形成する
最も有効な施策はコミュニティ形成です。
コレクションが好きな人が集まることで
作品・コレクション価値が上がる
↓
コミュニティの中の人が熱量高く発信する
↓
惹きつけられた人がコミュニティに参加する
という好循環が生まれます。
NFTコレクションしての価値が高まるほど、コレクション全体を支えてくれる頼もしい存在になりますよ。
他人の力を借りる
先述したコミュニティに加え、インフルエンサーの力を借りるとより効果的です。
NFTインフルエンサーではイケハヤ氏が絶大な影響力を発揮しています。
日本のクリエイターを応援すると公言していますので、作品に絶対の自信があればトライしてみてください。
Ninja DAOでコミュニケーションとったあとでお話しするのが好ましいでしょう。
音声配信する
クリエイターとして音声配信は非常に有効です。
NFTは良くも悪くもデジタル上ですべてが完結するため、クリエイターがどんな人か分かりません。
音声配信は、クリエイターとしての人柄や熱量が音声を通じて伝わってくるため非常に有効な打ち手。
音声プラットフォームは以下の媒体が代表的です。
まずは特別な用意が不要なX(旧Twitter)のスペース配信からしていきましょう。
制作過程を公開する
NFT作品ができるまでの工程を公開するのも、上手なマーケティング手法のひとつです。
WIP(work in progress)と呼ばれ、ファンの期待をキャッチするのに役立ちます。
どんな作品に仕上がっていくのか?期待を抱かせ注目してもらう施策として有効。
応援シロを用意することで、ファンやコミュニティへの獲得にも繋がりやすくなりますよ。
NFTとして販売できるもの
ここでは、どんなものがNFTとして販売できるのか解説していきます。
それぞれ見ていきましょう
デジタルアート
デジタルアートはNFT売買の中で、最も主流と言っても過言ではありません。
現在最も多く売買されているのが、PFP(Profile Picture)と呼ばれるアイコンにできるNFTアート。
プログラムによって数千〜数万単位で発行された「ジェネラティブNFT」や、1枚絵のNFTアートも含まれます。
自分自身でイラスト・アートが描ければそのままNFT化もできますが、難しければイラストを外注してしまうのもひとつの手段です。
NFTイラストの始め方5ステップ|誰でも失敗せず作成販売するコツではNFTアート作成できるアプリを紹介していますのでチェックしてみてください。
自画像や風景などの写真
デジタルアートに次いで手軽にNFT化できる写真。
特別な風景・日常の切り取り・思い出・ペットなど手軽にNFT化して販売できます。
過去には自撮り写真が1億円以上の売り上げとなったケースも。
自撮り写真は毎日パソコンの前で撮影した、まったくと言っていいほど手が入っていないもの。
特別な写真でなくても、なんらかの拍子で売れる可能性があります。
音楽
音楽もNFTとして販売できるひとつです。
楽曲を聴くのはもちろん、付加価値となる限定アイテムやサイトの提供も可能。
聞き飽きた場合は今までの買い切りタイプではなく転売も可能なため、購入者の実質負担も減ります。
逆に提供数を絞って成功したパターンとして小室哲哉氏の音楽NFTがあります。
限定1かつ購入者には直筆の楽曲も自宅に届く力の入れようで、1,000万以上の売り上げを獲得した実績があります。
音楽を所有するという新たな価値を提供できるのがNFTという技術です。
そのほかのデジタルアイテム
NFTは「技術」なためデジタルアイテムであれば基本的にNFT化して販売可能です。
※ただしプラットフォーム側が対応していることが前提となります
そのほかにも
などにも活用されていくものと考えられています。
NFTゲームで実際に転売しました
NFTはひとつの技術なので、あらゆるものがNFT化して売買されていくことが予想されます。
日本のNFT活用事例9ジャンル51選まとめ【何点知ってますか?】ではすでにNFTが利用されている事例をまとめていますので合わせてチェックしてみてください。
NFTアート販売で稼ぐ方法
NFTアート出品で稼ぐ方法は主に3パターンあります。
それぞれの施策について詳しく見ていきましょう。
一次販売で稼ぐ
まずは一次販売(ファーストセール)を成功させましょう。
- 1日1点ずつリスト(価格をつけて販売)する
- 大量にまとめてリスト(価格をつけて販売)する
それぞれ販売方法によって戦略は変わってきますが、両方とも「完売」させるのが鉄則。
なぜなら「完売」しないコレクションは注目が集まらず、人気や価格が上がっていくことが見込めないから。
大原則として、一次販売はなんとしてでも完売させましょう。
ロイヤリティで稼ぐ
一次販売したNFTが転売されるごとにロイヤリティ収入が発生します。
CryptoNinja Partners(通称:CNP)は、このロイヤリティ収入だけで13,000ETH以上(約34億円)を稼いでいます。
ここまでの収益を上げるのは高いハードルですが、一次販売で完売していれば一定数の人気とニーズがある証拠。
本当に欲しい人にNFTが転売されていくほどロイヤリティ収益が入ってきます。
二次販売で稼ぐ
一次販売で完売していれば、二次販売も打ち手として有効な手立てになります。
1点ずつリストする販売方式であれば曜日や日程をあらかじめ周知しておきましょう。
オークション形式で販売することで更なる高値を狙えるかもしれません。
また、大量に販売する方式は現在流通しているNFTの価格を押し下げる・抑制する効果があるのでバランス見ながら行いましょう。
NFTのロイヤリティに関する変化も考えておこう
二次流通を起点として発生する「ロイヤリティ」問題ですが、今後変わる可能性があります。
理由としては世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」が方針転換したから。
どんな出来事があったのか?そして今後どうなっていくのか?
順番に解説していきます。
OpenSea VS Blur
NFT業界でロイヤリティ問題を中心とした大きな話題になった出来事がOpenSea VS Blurのプラットフォーム覇権争い。
世界最大のNFTプラットフォームOpenSeaに対抗する形で誕生したBlurは、
OpenSeaの手数料2.5%?高い!うちは0%だよ!
うちで売買してくれたらBlurトークンあげちゃうよ!
さらにうちだけでリストしてくれたらBlurトークン上乗せしちゃう!
といったキャンペーンを実施。
手数料安いならBlurがよくない?
加えてもらったBlurトークンを売ればさらに大きく稼げるとあってBlurでの取引量は一気に拡大。
Blurはロイヤリティを0.5%しか徴収しない(0%にもできる)ため、OpenSeaでロイヤリティ10%に設定していても0〜0.5%しかロイヤリティが入ってきません。
安い手数料はトレーダーにはありがたいですが、ロイヤリティを排除した取引ならNFTじゃなくて仮想通貨でいいのでは?
OpenSeaの方針転換
ユーザーがBlurに奪われたOpenSeaは2023年8月にある発表しています。
それは2024年3月からはロイヤリティ強制徴収をやめて売却時の任意設定にするという内容でした。
今までOpenSeaがクリエイターやプロジェクトが設定していたロイヤリティを強制徴収していました。
今後はNFT売却者にロイヤリティを払うかどうするかの選択を委ねるというもの。
ほとんどの人が自ら負担となるロイヤリティを払わなくなると見込まれるため、事実上のロイヤリティ排除。
国内外のNFTプロジェクトは猛反発してOpenSeaを今後使わないようにするなどの対策を進めています。
二極化していくプラットフォーム
上記の出来事から国内外のNFT運営者は使い慣れているOpenSeaに愛想を尽かして離れていくものと見られています。
事実として世界でもっとも高いNFTコレクション「BAYC」を運営するYuga LabはOpenSeaやBlurをブロックして他のマーケットプレイスで取引できるようにしています。
一方RaribleやMagicEdenといったプラットフォームはロイヤリティを守っていくと表明しています。
マーケットプレイスは今後二極化していくものと見られます。
あなたはどちらのマーケットプレイスをメインに使っていきたいですか?
売れない時に参考にすべきNFTコレクション
NFTアートが思うように売れない時は、既存コレクションを研究しましょう。
おすすめのコレクションは以下の4つです。
それぞれ参考にすべきポイントを見ていきましょう。
CNP/CryptoNinja Partners
CNPは国内向けのジェネラティブとして人気・知名度・売上高トップとなるNFTコレクションです。
参考になるポイント
など単純にCNPというNFTを購入しただけでは終わらない数々の試作展開を行なっています。
日本のNFT業界を常にリードし続けているプロジェクトなので、規模が異なりますが非常に参考になる点は多いはず。
CNPは単なるNFTではない理由|買い方や稼げる保有メリット解説にて情報をまとめていますので参考にしてみてください。
TheMafiaAnimals(TMA)
TheMafiaAnimalsはRii2氏が自ら手掛けるNFTアート作品。
動物を擬人化し、マフィア組織を表現した作品となっています。
参考になるポイント
ひとりのクリエイターが1点ものNFTもジェネラティブもリリースし、NFTの遊びも組んでいるスケールの大きい作品です。
CoolGirlNFT
CoolGirlNFTはイラストレーターの栓氏と原案とマーケティング担当のイモト氏との共同コレクション。
「わが道を行く」がコンセプトのクールな日本女子が描かれている1点ものNFTアート作品です。
参考になるポイント
1点ものNFTアートコレクション運営で起業している前例として、非常に参考になると思います。
CITY BOY &CITY GIRL
CITY BOY &CITY GIRLはイラストレーターのmilk氏が2021年10月に始めたNFTアート作品。
コンセプトは「個性的な若者たち」
参考になるポイント
1点ものとなる作品を順次販売するやり方や次の作品オーナーはコミュニティーの投票により決定していく選挙制は非常に参考になりますよ。
NFT販売に関するQ&A
よくあるNFT販売に関するQ&Aをまとめました。
- NFTアートの欠点は何ですか?
- NFTアートを売るメリットは?
- NFTが売れたら税金はかかる?
- NFT転売怪しくない?違法じゃない?
- NFTアートの価値とはなんですか?
- NFTのガス代は平均していくら?
- NFTの何がすごいの?
- NFTは今から始めても遅くない?
- NFTは一部の人だけじゃないの?
NFTアート販売に関する疑問点はここで解決しておきましょう。
NFTアートの欠点は何ですか?
NFTアートの現在抱えるデメリットは以下の4つです。
そのほかにも欠点となる箇所はあります。
NFTはデメリットだらけ?ゼロから始めるNFT9つのメリット解説で詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください。
NFTアートを売るメリットは?
NFTアートを売るメリットは大きく点。
仮想通貨ETHを世界共通の取引通貨としているため、24時間365日世界中に販売できます。
NFTアートならではの施策により、差別化ができるものメリットです。
NFTが売れたら税金はかかる?
課税対象となり税金がかかります。
国税庁のサイトに「NFT売却益は所得税となる」と記載されています。
個人の場合雑所得として20万円までは申告の必要はありませんが、法整備によって今後変わる可能性もあります。
詳しくは情報を追いつつ税理士に相談するなど、対策を忘れずに行ってください。
NFT転売は怪しくない?違法じゃない?
結論を言うと違法性はまったくありませんし怪しくもありません。
NFTは違法性もまったくなく海外の有名企業も多数NFT業界へ参入しており世界中で取引されています。
一例としてルイヴィトン・ドルガバ・コカコーラ・マクドナルド・スターバックスなどがすでにNFT発行していますよ。
日本国内でもNFTを活用した実例も出てきており自民党は政策の草案として組み込んでいます。
よくわからないから排除していると、時代から取り残されていきますよ。
ずっとガラケーを使い続けますか?
NFTアートの価値とはなんですか?
結論を簡単に言うと、NFTアートの価値は欲しい人たちによって決められています。
そのため興味が無い方から見ると異様な光景であり、1枚のNFT画像に何万もするのがまったく理解できません。
しかし物の見方をちょっと変えるとNFTアートの価値も分かるかもしれませんよ。
NFTアートはゴミではない6つの理由-NFTアートの価値はどこ?で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
NFTのガス代は平均していくらですか?
2022年度と2023年度で同時期のデータをもとに計算してみました。
同時期の4回分の平均値は2022年$13.7275、2023年は$5.615でした。
24時間365日ガス代は変動しているのでまったく同じではありません。
チリも積もればなので日頃から節約できるようにしたいですね。
NFTアートの何がすごいの?
一言で言うと、デジタルデータでも価値の交換ができるようになったことです。
知識ゼロから学ぶ|NFTアートがうんだ4つの革命的な仕組みを解説で詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください。
NFTは今から始めても遅くない?
結論を言うと、今から参入するのは遅いどころか先頭集団の仲間入りです。
日本でNFT取引している人口は推定で1.7万人前後と言われています。
まだまだ日本人口の1%前後しか触れている人がいないので先頭集団に入れますよ。
NFTは一部の人だけじゃないの?
NFTは一部の人たちだけで盛り上がっているものではありません。
実は「仮想通貨・NFTのデジタル領域」のWeb3は自民党政策として盛り込まれています。
さらにNFTは世界イベントでも使われることが決定しています。
個人や企業レベルの話ではなく、国策として仮想通貨やNFTのデジタル領域を進めていくとのこと。
時代に取り残されないように今のうちから経験しておきましょう。
NFTの将来性知ってますか?NFTが今後使われる5大イベント紹介を是非チェックしてみてください!
NFTを出品してみたくなったら
NFT販売ってどうやって始めるの?
手順としては大きく5ステップ必要です。
- デジタルデータを準備
- OpenSeaかRaribleにメタマスクを接続する
- コレクションページを作成する
- マイコレクションにデジタルデータをミントする
- NFTコレクションに販売方法・価格を設定する
OpenSeaおよびRaribleの特徴は以下の通り。
それぞれのマーケットプレイスにより細かな手順が異なります。
NFT出品方法は無料有料どちらを選ぶ?5ステップで出品する方法にて詳細をまとめていますのでチェックしてみてください。
今後大きく成長する波に乗っていこう
本記事の要点をまとめましょう。
誰でも使える最新技術であり、世界中に向けて販売チャンスがあるNFT。
NFT販売してみた結果売れなくても在庫を抱える必要もないため気軽に取り組めます。
一方でその手軽さから日々新しい作品が生まれていき、淘汰されていく現実があります。
リスクは限りなく小さいため、まずは気軽にチャレンジしてみてトライ&エラーを繰り返してしっかり販売できるようにしていきましょう。