ウォレットの分散、どうやるの?
ウォレットを分散させる効果を知りたい
ウォレットを分散させるデメリットは?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
本記事ではセキュリティ対策として最も効果的で正しいウォレットを分散させるやり方について解説していきます。
2022年からNFT取引を始め、のべ700件以上NFT取引してきた筆者の体験ベースに最新データを加えて執筆しています。
誤ったウォレットの分散方法だと効果を発揮できず、一度にすべてのNFTや仮想通貨を失う可能性も。
本記事では正しいウォレットの分散方法と手順について解説していきますので、是非みながらウォレットを分散させてみてください。
ウォレット分散の効果
上記はNFTを実際に盗まれてしまった方によるポストですが、いつ誰がどんなスキャム(詐欺)被害に遭うか分かりません。
正しくウォレットを分散していたからこそ、被害を最小限に抑えられ再始動できています。
あなたが今使っているメタマスク、すべて失っても再始動できますか?
そのウォレットの分散方法あってますか?
メタマスクから手軽にアカウント追加する方法があります。
メタマスクのロックを解除し、アカウント名をクリックします。
アカウントを選択してくださいと表示されるので、「Add account or hardware wallet」を選んでクリックします。
アカウントを追加から「+Add α new account」を選択します。
アカウント名を決めて作成を押します。
すると既存のアカウントとは別のウォレットアドレスが表示されます。
これでウォレットの分散完了です・・・じゃないんです!このやり方、間違ってます!
実はこの方法だと大元のお財布(シークレットリカバリーフレーズ)はアカウント追加しても同じものを使用しています。
つまりメタマスク内による新しいアカウント作成はお財布の小銭入れと札入れの仕分けただけであり、同じひとつのお財布のままです。
そのためどちらのウォレットアカウントで利用していても、片方のアカウントがハッキングされれば両方とも盗まれてしまいますよ!
つまりメタマスクからの新しいアドレス追加は意味ありません
じゃぁどうやってウォレットを分散させるの?
正しいウォレットの分散方法は以下の手順です。
新しいプロファイルってなに?となりますよね。
以下で解説していきますのでゆっくり読み進めてみてください。
プロファイル(プロフィール)とは
プロファイル(プロフィール)とは、以下の2つが実行できるようになるサービスです。
- 同じPCを家族間で別々のGoogleアカウントを使えるサービス
- パスワードなどの設定も全てアカウントごとに分けられる
家族で共有のパソコンを利用していても、Chromeプロファイルごとにパスワードや設定が管理されるサービスです。
この機能を活用してウォレット分散するのが正しいやり方となります。
プロフィール(profil:フランス語)とプロファイル(profile:英語)は同義のためプロファイルにて統一しています
Chromeで新しいプロファイルを追加する
最初にGoogle Chromeを起動し、自分のアカウント(画面右上)をクリックしましょう。
ポップアップ画面が表示されるので、その中にある「追加」からアカウントを追加します。
新しいChromeプロファイルの設定に移るので「アカウントなしで続行」をクリックします。
プロファイルを設定する
Chromeプロファイルを作るのに必要なプロフィール名を入力します。
テーマカラーは任意ですが、色を入れるとぱっと見で分かりやすいです。
普段使わない色などに設定すると区別しやすくみやすいのでおすすめです
設定が終わったら完了を押しましょう。
完了を押すと、Chromeプロファイルが作成されます。アイコン欄からいつでもアカウントの切り替えが可能です。
このような形で他のプロフィールが追加されています。
新しいプロファイルにメタマスクを導入する
追加したアカウントに切り替えてから、Google検索でメタマスクを導入しましょう。
上記が正規リンクなので間違えないようにしましょう。
くれぐれも偽物メタマスクを導入しないように!
メタマスクの導入画面に移り「Download for」から導入しましょう。
Chrome用のメタマスクインストール画面に移動します。
あとは一度作ったメタマスクの導入なので、容易に作成できるかと思います。
NFT取引に必須のMetaMask導入3ステップとスマホアプリ同期方法にもまとめていますので参考にしてみてください。
ウォレットの分散方法によくある質問
最後にウォレットを分散させることに関するよくある質問をまとめました。
- ウォレットアプリで人気なのは?
- ウォレット分散でのデメリットは?
- ビットコインはどこに保存する?
- メタマスクとウォレットの違いは何ですか?
- メタマスクはプライベートウォレットですか?
- 仮想通貨のウォレットはオフラインで保管できますか?
ここで先に疑問点を解消しておきましょう。
ウォレットアプリで人気なのは?
人気のウォレットアプリはメタマスクです。
他にも様々なウォレットアプリがリリースされていますが、以下の理由から頭ひとつ抜けています。
ほとんどのマーケットプレイスに対応
Google Chromeにて簡単に導入できる
スマホアプリもリリースされている
複雑な操作も不要
チェーンの追加管理もできる汎用性
ガス代コントロールもできる
万が一の困った時も利用者が最も多いため、解決策も見つけやすいのもメリットですね。
ウォレットを分散させるデメリットは?
ウォレットを分散させることのデメリットは主に2点。
- トランスファーによるガス代が発生する
- 複数管理の煩雑さ
パスワード管理や税計算など複数のウォレット管理における煩雑さと、保管用ウォレットへのトランスファー(NFTの移動)におけるガス代の発生などがあります。
ただし一瞬にしてすべてを失ってからでは遅いため、保険をしっかりとかける意味からもウォレット分散しておくべきでしょう。
ビットコインはどこに保存する?
ビットコイン(BTC)はメタマスクに対応していません。
ビットコインを取引できるウォレットはいくつか存在します。
それぞれ性能が異なるため、Ordinalsのはじめ方とNFTと4つの決定的な違いを解説にてまとめていますので参考にどうぞ。
メタマスクとウォレットの違いは何ですか?
結論を先に言うと、メタマスクはウォレットという大項目の中にある一つの種類です。
メタマスク
BlueWallet
Trust Wallet
TokenPocket
Rabby
他にも数多くのウォレットが存在していますが、その中でも最も代表的なウォレットが「メタマスク」です。
メタマスクはプライベートウォレットですか?
はい、メタマスクはプライベートウォレットです。
NFTだけでなく仮想通貨も自己責任で管理する自分だけのウォレットです。
シークレットリカバリーフレーズはあなただけのマスターキーのため、絶対に漏らさないように注意しましょう。
シークレットリカバリーフレーズを聞いてくる/入力させるのは100%詐欺です
仮想通貨のウォレットはオフラインで保管できますか?
仮想通貨のウォレットは大きく2種類あります。
- ホットウォレット
- コールドウォレット
ホットウォレットとは常時ネット接続されている状態のウォレットを指し、メタマスクなどのウォレットを指します。
対してコールドウォレットとはハードウェアウォレットのことを指し、USBメモリーのように使う時だけネット回線に接続するタイプのウォレットを言います。
ホットウォレット | コールドウォレット | |
---|---|---|
安全性 | △ | ◎ |
利用できるまでの時間 | ◎ | △ |
追加費用 | 不要 | 5,000円〜かかる |
安全性は格段と上がる反面、素早くウォレットに接続できない上にハードウェアウォレットを購入する手間と費用が発生するのが難点です。
個人的にはお守りみたいな扱いだと考えているため、ハードウェアウォレット=100%安全ではないため個々で判断してください。
ウォレットの分散は最もリスク軽減できる施策
本記事の要点をまとめます。
ウォレットを分散しておくと万が一のリスクを軽減できる
ウォレットを分散させる方法はGoogleプロファイルから設定する
詐欺はいつどんな時に遭遇し被害に遭うか分からない
ウォレットを分散させることは保険をかけているのと同じ
ウォレットを分散させる方法としてハードウェアウォレットを使うのもあり
Googleプロファイルの作成から分散処理してみるのが手軽でおすすめ
NFTだけでなく仮想通貨も一瞬で失ってしまうスキャム(詐欺)は、いつどんな形で忍び寄ってくるか分かりません。
日頃から万が一に備えておかないと、取り返しがつかない事態に陥る可能性も。
タダでウォレットを分散させることはできるので、予防する意味からも正しい分散方法を実施してNFT取引していきましょう。