ビットコインのアドレスってなに?
ビットコインアドレスが変わる?
アドレスの違いを知りたい
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
NFTや仮想通貨投資を3年以上経験し、年収7桁を達成した経験をもとに本記事を執筆しています。
本記事の前半ではビットコインのウォレットアドレスの種類について、後半では取引所から送金する方法などを実際の画像を用いて解説しています。
読み終えるころには、ビットコイン送金のやり方だけでなく、注意点などもまとめて身につくのでぜひじっくりと読み進めてみてください。
ビットコインのウォレットアドレスとは
ビットコインを含めた仮想通貨には、「ウォレットアドレス」と呼ばれる住所が存在します。
ウォレット当てに直接送金ができるため、別の第三者(銀行など)を経由せずにやり取り可能です。
「住所を知られるのは嫌!」と感じる方もいるかもしれませんが、まったく問題なし!
詳しくは下記に記載しますが、荷物(ビットコイン)を届けられる住所=ウォレットアドレスです。
ウォレットアドレスが危険ではない理由
ウォレットアドレスを公開しても、「住所」が分かるだけで問題はありません。
住所に荷物(ビットコイン)が届いても、玄関の開閉は「鍵」が必要ですよね?
ビットコインのウォレットアドレスも、制作段階での「秘密鍵」があり、これが超重要です。
秘密鍵は「シークレットリカバリーフレーズ」などと呼ばれ、絶対に知られてはいけないあなただけの「マスターキー」ですよ!
マスターキーは作り方にて解説しています
ビットコインウォレットの種類
ビットコインウォレットは、大きく2種類に分かれます。
- ホットウォレット
- コールドウォレット
細々とほかの呼び名のウォレットも存在しますが、この2点だけ覚えておけば問題ありません。
詳しく解説しますね!
ホットウォレットとは
ホットウォレットとは、インターネットに常時接続されている保管場所を指します。
アプリやソフトをスマホやパソコンへインストールすることですぐに使え、ビットコインなどの仮想通貨をやり取りできます。
すぐにやり取りできる点が大きなメリットですが、反面セキュリティ面ではもっとも高い危険性があるのが特徴。
ただし、基本・基礎的な対策の徹底で大幅にリスクを軽減できるので、ホットウォレット=絶対危険ではありませんよ。
インストールや維持費は一切発生しませんよ
コールドウォレットとは
コールドウォレットは、USBメモリのような物理デバイスです。
インターネットから切り離したうえ、接続のタイミングで複数のパスワードを通す必要があるなど万全のセキュリティを期しています。
一方で購入する費用や接続したり切り離したりといった手間がかかることがデメリット。
接続してすぐ使えないため、日常使いのウォレットとしてではなく、金庫代わりとして使うのが良いでしょう。
ビットコインウォレットの作り方
ビットコインの個人保管用となるホットウォレット(本記事ではXverse)を導入する方法を解説します。
特別難しいことはなく、3ステップにてウォレットの作成はできますよ!
- GoogleChromeのウェブストアにアクセス
- 対応ウォレット(Xverse)を追加
- Xverseのセットアップを行う
もちろん、ビットコインを管理するウォレットの導入・運用は無料です。
ビットコインウォレットおすすめ3選|作り方や送金方法も一から解説にて、詳しく解説していますので参考にしてください!
ビットコインのウォレットアドレスの違い
ビットコインのウォレットアドレスには、大きく3つあります。
特徴が異なるため、注意しなければ後々面倒なことになりかねません。
着金しないことや送金失敗といったトラブルに発展する可能性もあるので、必ずチェックしておいてくださいね!
1からはじまるアドレス
レガシーアドレスとも呼ばれる、最も古い形式です。
ひとりのユーザーが保有する鍵と署名だけでビットコインを送金できます。
使いやすく手軽な反面、トランザクション(取引)手数料がほかの形式よりも高くなる傾向にあります。
またセキュリティ面も、ほかのアドレスに比べて弱いと言われていますが、秘密鍵さえ流出しなけらば、問題ありません。
コインチェックが採用しています
3からはじまるアドレス
Segwit(セグウィット)アドレスや、P2SHアドレスと呼ばれる形式です。
ビットコインを取り出すには、複数のユーザーによる鍵と署名が必要になるなど、セキュリティを高めているのが特徴です。
セキュリティが高く、1から始まるアドレスよりもトランザクション手数料が安いという性質を持っています。
多くの取引所アドレスは、この3からはじまるアドレスが生成されますよ。
bc1からはじまるアドレス
もっとも新しい技術を使ったSegwit(セグウィット)専用アドレスで、「ネイティブセグウィットアドレス」とも呼ばれています。
トランザクション処理がもっとも早く、かつ手数料も安くなるのが大きな特徴です。
ただし、一部の取引所では対応していないなどもあるため、注意が必要ですね。
送金先を注意しないと・・・
ビットコインウォレットアドレスが変わる?
ビットコインアドレスに送金すると、前回送金したアドレスと異なるアドレスになる場合があります。
これはHDウォレット(階層型決定性ウォレット)と呼ばれる、ビットコインなどの仮想通貨で使用される革新的な技術によるもの。
結論を先に言えば、根幹となる秘密鍵に紐づくウォレットさえ守られていれば、新しく生成されたウォレットアドレスも古いウォレットアドレスも使えます。
誤って新しく生成されたアドレスに送金されても、古いアドレスで認知しています
ではなぜこのような技術が用いられているのか?詳しく解説しますね。
HDウォレットの仕組み
HDウォレットは、一つの根幹から枝分かれするかのように複数のウォレットアドレスを生成します。
ブロックチェーンの性質上、誰でもウォレットの保有状況が分かってしまいますよね。
大量のビットコインが保有されていることがわかれば、その分だけハッキングなどの被害リスクが高まり危険です。
HDウォレット技術では、途中で枝分かれすることで根幹を隠し、特定ウォレットにいくら入っているかを隠しているのです。
すごいぜ!BTC!
取引所からホットウォレットへ送金する手順
国内仮想通貨取引所から、ビットコインをホットウォレット(本記事ではXverse)に送金する手順を解説します。
どの取引所でも、送金先の情報を登録し、審査後に送金が可能となります。
※すでにビットコインを保有している前提で送金手順を解説しています。
順番に解説していきますので、確認しながら進めてみてくださいね!
bitbankからホットウォレットへ送金する方法
bitbankへログインしましょう。
ログイン後、出金からBTC(ビットコイン)をクリックし、「アドレス一覧」をクリックしましょう。
出金先アドレス(ここではXverseウォレット)を登録します。
新規追加を押し、各項目を選択/入力していきましょう。
1の「ラベル」は、bitbank上でのラベルになるので、分かりやすいものを設定しましょう。
2のBTCアドレスは、Xverseのビットコイン入金アドレスをコピー&ペーストで貼り付けます。
続いて送金(出金)の目的を選び、チェックを入れて確認を押します。
目的はご自身の該当するものを選びましょう。
ここでは暗号資産の投資、運用を選び、詳細に「レンディング」(貸付)を選んでいます。
間違いなければ、確定で次へ進みましょう。
bitbank側で審査中となります。
審査は、早ければ5分程度で終わりますよ!
GMOコインからホットウォレットへ送金する方法
GMOコインから、Xverseウォレットへビットコインを送付する手順です。
bitbank同様に、送金先のビットコインアドレスを登録する必要があります。
ログイン後、入出金の「暗号資産」をクリックしましょう。
暗号資産預入・送付画面から「BTC(ビットコイン」をクリックしてください。
預入画面になっているので、「送金」をクリックしてください。
「新しい宛先追加を追加する」をクリックしましょう。
送金先情報を入力していきます。
GMOコイン以外に送金するため、「GMOコイン以外」を選択し、プライベートウォレット➡️本人を選択していきます。
入力を終えると宛先情報の登録画面へ移行します。
入力情報に誤りがないかをチェックしましょう。
宛先名称(ニックネーム)は、GMOコイン上での表記のため、ご自身が認識しやすいものを登録しましょう。
ビットコインアドレスに、送金先のビットコインアドレス(Xverseのビットコインアドレス)をコピー&ペーストで貼り付けます。
確認画面で入力情報を確認しましょう。
登録すると、確認メールが登録してあるアドレスに届きます。
メールを確認しましょう。
届いているメールに添付されているURLをクリックしましょう。
URLをクリックすると、GMOコインの登録内容が表示されます。
間違いないかを確認して認証を完了するをクリックすると、登録が完了します。
再度暗号資産預入・送付画面から「BTC(ビットコイン」をクリックしましょう。
送付に切り替えると、登録したリストが表示されています。
リストをクリックし、チェックを入れて次へ進みましょう。
送金金額を入力し、目的を選択し、SNSの2段階認証コードを入力していけば送金できますよ!
ビットコイン送金アドレスの確認・取得方法
ビットコイン(Xverse)ウォレットへの送金アドレスを取得する方法です。
Xverseを開き、「Receive」をクリックしましょう。
クリックすると、受け取り画面に複数表示されます。
ビットコインを受け取るアドレスは「Bitcoin〜」と表示されているものです。
Ordinals〜やStacks〜はまったく別物なので無視してください
ちなみに、アラート確認時のチェックを入れると次回以降表記が出なくなりますよ!
ホットウォレットから取引所へ送金する手順
ホットウォレット(本記事ではXverseウォレット)から、国内取引所へ送金する手順を解説します。
まずXverseウォレットのロックを解除しましょう。
解除後に白枠にある「Send」をクリックし、「BTC(Bitcoin)」をクリックします。
Send画面が表示されるので、取引所の入金アドレスをコピペしましょう。
アドレスタイプを取引所のアドレスに合わせて選択し、送金金額を入力します。
Network Feeは自動計算されるので、残高に注意しましょう。
十分な残高がないと送金できない場合があります
bitbankの入金アドレス取得方法
bitbankの入金アドレス取得方法は、以下のとおり。
執筆時点でのビットコイン入金アドレスは、「3」から始まるセグウィット(Segwit・P2SH)アドレスでした。
GMOコインの入金アドレス取得方法
GMOコインのビットコイン入金アドレス取得は、以下のとおりです。
GMOコインも、bitbank同様、「3」から始まるセグウィット(Segwit・P2SH)アドレスでした。
ビットコインウォレットアドレスの注意点4選
ビットコインのウォレットアドレスを使ううえでの注意点は、以下の4つが挙げられます。
仮想通貨の送金は、キャンセルや取り消しが一切できず、間違えると消失してしまいます。
そのため絶対にミスを起こさないように、ひとつずつ確認しておいてください!
アドレスはコピー&ペースト必須
ウォレットアドレスは、英数字の30桁前後に及ぶ長い文字列の集まりのため、手入力は禁止です。
1つでも間違えると、ウォレット宛に届かないだけでなく、送金失敗となってしまい二度と取り戻せません。
銀行と異なり、仮想通貨の送金はそれが正しいか確認してくれるチェック期間がありません。
そのため、送金などのやり取りは、ウォレットアドレスをコピー&ペーストしたのちに目視でチェックすることを徹底してください。
QRコードを使うのもあり
コピー&ペーストして目視確認が難しければ、QRコードを使った読み取り・送金方法もあります。
受け取り側がQRコードを生成し、送金してもらう相手に読み取ってもらいます。
送金側は、QRコードを読み取ったあと、送金金額を指定して送金するだけ。
間違える確率がグッと減りますが、QRコードを読み取ってもらうスマホが必須となる点に注意しましょう。
体調管理は万全に
ビットコインを含めた仮想通貨送金は、絶対に頭が働いている日中に行いましょう。
寝起きの早朝や就寝前の疲れ切った状態、お酒を飲んだタイミングなどは絶対にふれないように!
少しのミスが大金を失うことにつながりかねません・・・(経験者は・・・涙
体調が万全なときのみ、送金処理を行うようにしてください。
bc1から始まるアドレスに注意
bc1からはじまるネイティブセグウィットアドレスは、一部送金できない場合があるので注意が必要です。
基本的に、レガシーアドレスもセグウィットアドレスも、ネイティブセグウィットアドレスも相互に送金可能です。
しかし、一部のウォレットや取引所のサービスが対応しておらず、送金できない場合があります。
国内取引所で言えば、コインチェックの口座から、ネイティブセグウィットアドレス(bc1〜)へは送金できません。
コインチェック口座からネイティブセグウィットアドレスへ送金する場合は、対応している取引所を経由して送金するなどの対策が必要です。
bc1に対応していないサービスへ送金した場合
上記の注意点では、送金「元」が対応していない場合はビットコインを送金できないと解説しました。
では仮に、ネイティブセグウィットアドレス(bc1〜)に対応していないウォレットや取引所へ、ネイティブセグウィットアドレスから送金したら、どうなるのか気になりますよね?
あまり考えたくはないですが、以下の3パターンが考えられます。
最悪の事態回避できるよう、チェックておいてくださいね!
送金が拒否される
多くの場合、対応していないウォレットや取引所のシステムは、bc1から始まるアドレスを無効なアドレスとして認識し、送金をブロックします。
この場合、送金操作自体が失敗し、資金は元のウォレットに残ります。
対応していないケースのなかでは、もっとも良い結果と言えるでしょう。
送金が失敗し、資金が返金される
送金が一旦処理されても、受け取り側のシステムがアドレスを認識できない場合、トランザクションが失敗し、資金が送金元に返金される可能性があります。
トランザクション手数料だけ支払い、試した結果送金失敗で資金が戻るケースですね。
もちろんトランザクション手数料が発生しているため、全額が戻ってはいませんが、資金を失うよりはだいぶマシかと。
資金が宙に浮いてしまう
最悪のケースとして、送金された資金が受け取り側のシステムで認識されず、かつ自動的に返金されない可能性があります。
この場合、資金の回収には取引所やウォレット提供者のサポートが必要になる可能性があります。
こうなると基本的に対応のしようがなく、ほとんどが資金喪失状態(セルフGOXと呼ばれています)になるでしょう。
こうしたケースにならないよう、事前に送金先のサービスを確認しておく必要があります。
よくあるQ&A
最後にビットコインのウォレットアドレスに関して、よくある質問をまとめました。
事前にチェックして、疑問点を解消しておきましょう。
ビットコインのウォレットアドレスを確認する方法は?
Xverseウォレットでは、以下の手順で確認できます。
- ロックを解除
- 「Recieve」をクリック
- 「Bictoin〜」から確認
取引所のビットコインアドレスは、細かな操作方法が取引所により異なります。
基本的には入金➡️ビットコインから確認できるでしょう。
コインウォレットのアドレスとは何ですか?
ビットコインウォレットのアドレスとは、英数字の羅列です。
仮想通貨の取引先住所としての役割があり、仮想通貨のやりとり場所(住所)としての役割があります。
英数字の羅列が1箇所でも間違えると着金しない・送金失敗といったトラブルにつながります。
送金の際には、必ずコピペしてから目視でも確認しましょう。
ビットコインのウォレットアドレスは変わるものなの?
取引所やホットウォレットの種類により、取引(トランザクション)発生ごとに変更される場合があります。
これはHDウォレットの特性を活かしたものであり、より安全に、匿名性を高めるためです。
ただし、取引所やホットウォレットそのものを変更・再インストールなどしなければ保有者からは残高をまとめて確認できます。
送金ミスを防ぐ意味でも、毎回確認する癖をつけておきたいですね。
ウォレットアドレスは何桁ですか?
ビットコインのウォレットアドレスは、27〜32桁あり、種類などにより一律ではありません。
30桁前後と認識しておけば問題ないでしょう。
ビットコインのウォレットは必要ですか?
必要な方と、必要ではない方に分かれます。
必要な方
- 外部サービス(レンディング・DeFi)を利用する
- Ordinals(ビットコイン版NFT)やトークンなどを売買する
- 個人で保管しておきたい方
必要でない方は上記に当てはまらない人ですが、取引所にて保管しておくこともリスクがあります。
詳しくはビットコインウォレットおすすめ3選にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!
ビットコインアドレスから個人を特定することはできますか?
結論を先に言うと、できません。
ビットコインアドレスは、30桁前後からなる英数字の羅列であり、いわゆる「住所」でしかありません。
表札がなく、その住所を使っている人は誰なのか?は結びつかないから。
取引所のウォレットアドレスと、取引所が保有している個人データを結びつけることで確認できるでしょう。
つまり一般の人から特定はできません
コインチェックのウォレットアドレスの確認方法は?
コインチェックも、基本的には本記事で取り上げがbitbankやGMOコインと同じ流れです。
- サイトにログイン
- ウォレットから
- 暗号資産の受取
執筆時点では、コインチェックのビットコインアドレスは「1」から始まるため、「bc1〜」のネイティブセグウィットアドレスに対応していない(送金・受取できない)点にご注意ください。
公式サイトも参考にしてみてください。
ビットコインアドレスの種類を把握しよう
本記事の要点をまとめます。
- ビットコインアドレスには主に3種類ある
- 1から始まるアドレスの場合、bc1への送金・受取ができない場合がある
- 取引を行うとアドレスが変わる場合がある
- アドレスが変わっても根幹のサービスを変更していなければ新旧ともに使える
- 国内仮想通貨取引所により口座アドレスは異なる
- ウォレットアドレスを間違えると大きなトラブルに発展しかねない
- コピペ+目視確認を毎回行おう
ビットコインをはじめ、仮想通貨の送金・受取は、中央となる銀行などのチェック期間が存在しません。
その分早く安く送金のやり取りができるものの、間違っていても基本的にチェックされず実行されてしまいます。
送金ミスから資産を失うことにつながりかねないため、送金の際は体調が万全のときだけ慎重に行いましょう!