ビットコインの仕組みを知りたい
ブロックチェーンお仕組みを知りたい
そもそもビットコインに投資できる?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
本記事は筆者である私が、Web3(仮想通貨・NFT取引)を3年以上経験して学んだ内容をもとに執筆しました。
ビットコインは聞いたことがあるけど、どんな中身なのか?なにを目的として作られたのか?投資対象としてどうなのか?気になる方も多いはず。
本記事では、そんなビットコインの目的や仕組みについてまとめました。
前半ではビットコインとブロックチェーンの関係性について、記事後半ではビットコインのメリットやデメリット、将来性について解説しているので、ぜひじっくり読み進めてみてください。
そもそもビットコインとは?
ビットコインとブロックチェーンの関係性を語る前に、そもそもビットコインについて解説しましょう。
ビットコインを一部の人による、お金儲け・ギャンブルなどと思っていませんか?
ビットコインは、あるものを構築中の技術なんです(後述します)
まずはビットコインとブロックチェーンの関係性から見ていきましょう。
ビットコインとブロックチェーンの関係性
結論を先に言うと、ブロックチェーンが基盤装置であり、ビットコインはそのうえで成り立つ仮想通貨です。
片方だけで成立するものではなく、両方あって初めて成立します。
車で例えるなら、自動車本体がビットコインなどの仮想通貨であり、ガソリンがブロックチェーン。
ビットコイン以外にもさまざまな種類の仮想通貨があり、すべてはブロックチェーンのうえで動いているのです。
ビットコインの成り立ちと目的
ビットコインの作られた目的は、ひとことで言えば世界にまったく新しい金融システムを構築すること。
世界共通で使われるお金を、個人で管理し、低コストで直接的にやり取りできるように設計されているからです。
例えば海外送金も、ビットコインであればものの10分で直接送金でき、手数料も数百円程度。
詳しくはビットコインの仕組み・目的を徹底解説【初心者でも1から分かる】にて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブロックチェーンの特徴とは
次にブロックチェーンの特徴について解説しましょう。
ブロックチェーンの特徴は、大きく3つあります。
- 非中央の分散型
- 偽造ができない
- 履歴がいつでも誰でも確認できる
以下で解説しますね
非中央の分散型
ブロックチェーンは、特定の誰かが管理しておらず、みんなが同じデータを持っています。
従来のデータは、サーバーにデータが蓄積されている状況ですよね。
そのためサーバーがメンテナンスやハッキング被害に遭うと、使えなくなる事態に。
しかし、ブロックチェーンではそうした心配は不要で、24時間365日いつでも使える特徴を持っているのです。
偽造ができない
ブロックチェーンは、偽造が事実上不可能とされています。
なぜなら、非中央の分散型として、みんなが同じデータを持っているから。
偽造する場合、保有者すべて(厳密には51%)を一度に書き換える必要があり、実質不可能とされています。
そのため、将来的にはブロックチェーン技術を活用した投票などが期待されていますよ!
履歴がいつでも誰でも確認できる
「ブロック」が数珠繋ぎになっていることから、「ブロックチェーン」と呼ばれています。
この一連の履歴は、常に公開されているため、誰でもいつでもチェック可能です。
仮想通貨の履歴を追えば、いつ・誰が・どこにいくら送金したのかも分かってしまいます。
例えば楽天で買い物した履歴は、楽天と自分しか確認できませんが、ブロックチェーンなら誰でもチェックできてしまいます。
怖いと感じるかもしれませんが、正しく活用できれば、よりリピーターに手厚く還元できるなどができますよね!
ビットコインの特徴
ビットコインの特徴は、大きく3点あります。
- 直接送金ができる
- 安く早く送金できる
- 枚数が2,100万枚と限られている
以下で解説していきますね
直接送金できる
ブロックチェーンを活用したビットコインは、相手に直接送金が可能です。
リアルのお金は直接送金できず、銀行を介して口座へ送ることしかできませんよね。
ですがビットコインは個人管理の口座(ウォレット)があるため、直接送金が可能!
銀行口座を介すことなく、直接個人の口座(ウォレット)へ送金できるのは、仮想通貨の特徴ならではなんです!
安く早く送金できる
ビットコインは、銀行などを介すことなく直接送金できるため、安く早く送金できます。
ビットコインなら、金額の大小関わらず、わずか10分程度でどこにいても送金可能です。
手数料は変動あるものの、平時ならわずか数百円未満で送金できます。
海外送金は、従来1週間程度、手数料は千円以上かかることに比べたら、劇的な違いですよね!
枚数が2,100万枚と限られている
従来の貨幣と決定的に異なる点が、発行枚数上限があることです。
ビットコインの発行上限は2,100万枚とプログラムで設定しており、変更ができません。
現在の貨幣は、中央銀行が発行数を変化させることで景気動向を調整していますが、ビットコインはそうしたことができません。
ビットコインの発行ペースも決まっており、その限定性から「デジタルゴールド」とも呼ばれていますよ!
取引の管理者はだれ?
ここまででビットコインとブロックチェーンの仕組みを解説してきました。
ここで疑問がひとつ、「管理者不在のブロックチェーンは誰が承認している?」と思いませんか?
従来お金は「銀行」が、ものであれば「税関」、人であれば「入国審査」など、中央と呼ばれる管理者がいましたが、ビットコインやブロックチェーンにはそれら中央に値するものが存在しません。
送金にあたるチェックは、一体「だれ」が管理・承認しているのか?解説していきますね。
ビットコインの管理者はマイナー
マイナーとは、ビットコインのチェーンを動かしている人のことです。マイナーは大きく2つの役割を担っています。
1.新規ブロックを繋げる
2.ブロックに入った取引が正しいことを承認する
取引データは、1つのブロックにまとめて収められ、次のブロックと繋がることで取引が承認されます。
取引データに間違いがないか?不正は行われていないか?をマイナーはチェック。
問題なければ、次のブロックへと繋がり、取引が承認される仕組みです。
なぜマイナーと呼ばれるのか?
ところで、なぜ「マイナー」と呼ばれているのか、気になる方もいますよね。
マイニングは「掘削」を指しており、ある作業がこの掘削=マイニングとそっくりだから。
取引データが入ったブロックは、特殊な暗号化がされているため、これを解かなくてはならないですが、これが非常にむずかしい。
マイナーは専用パソコンをフルパワーで動かして、作った「鍵」を手当たり次第試しています。
この作業が掘削とそっくりなことからマイニングと呼ばれ、これらを行う人や企業を「マイナー」と呼んでいます。
ちなみにこの難易度は、ギリギリ10分以内で解けるように調整されていますよ
マイニングの合意方法とは
ビットコインのマイナーは、個人から企業までさまざまな人や企業が世界各国で参入しています。
そんなマイニングは、誰のマイニングが正しい!と合意・決定されているのか気になるところ。
中央となる管理者がいませんからね
ここでは、マイニングの合意方法について解説します。
早いものが正義のPoW
ビットコインのマイナーによる早い者勝ち競争「マイニング」は、そのブロックの鍵を真っ先に見つけた人がマイニング成功となるため分かりやすいですよね。
この早いもの競争を、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)と言います。
要は早く鍵を見つける努力をした人が報われる仕組みであり、この結果に対してほかのマイナーも「合意」した結果、ブロックが繋がりチェーンが成り立っています。
これをコンセンサス・アルゴリズム(合意形成)と呼び、他の仮想通貨では異なるコンセンサス・アルゴリズムを採用しているところもありますよ!
預けた量と時間が正義のPoS
対してビットコインの次に有名なイーサリアムという仮想通貨は、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。
PoSは、ブロックチェーンにその仮想通貨を預けた量と期間の長さに応じて、マイナーとして選ばれやすくなります。
例えば、その仮想通貨の総量となる3%を保有・預けていた場合、3%の確率でマイナーとして選ばれます。
このように、仮想通貨のコンセンサス・アルゴリズによって、いくつかのパターンに分かれていますよ。
どっちが良いの?PoWとPoS問題
結論を先にいうと、現時点ではどちらが良いとは言えません。というのはどちらも明確な課題があるからです。
例えばPoWでは、競争原理から莫大な電力が消費されており、SDGsに反すると言われています。
一方で競争原理が働くため、セキュリティ向上や努力が報われるというメリットも。
対してPoSは、金持ちがお金を生み出しやすい構造のため、弱者が割って入る余地がありません。
競争原理が働かないため、セキュリティ向上はおろか、後発で参入するメリットが皆無。
どちらも一長一短あるため、より良いものが生まれてくるかもしれませんね。
3種類あるブロックチェーンの種類
仮想通貨が動くブロックチェーンは、一種類だけではありません。
ブロックチェーンは大きく3種類あります。
- プライベートチェーン
- パブリックチェーン
- コンソーシアムチェーン
それぞれ解説しますね
プライベートチェーン
プライベートチェーンは、その名のとおりプライベート(クローズド)のチェーン。
企業や団体が運営・管理しており、限られた人のみが参加できます。
現在で言えば、楽天NFTや仮想通貨リップル(XRP)が該当しますね。
一言で言えば「企業サービス」の延長であり、サービスの継続や参加方法などはすべてその企業や団体が担っています。
パブリックチェーン
パブリックチェーンは、プライベートチェーンの逆とも言えるサービスです。
「中央」と呼ばれる特定の管理者・団体がおらず、誰でもいつでも使える特徴を持っています。
ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨のほとんどは、このパブリックチェーンとして運用されています。
そのため、仮想通貨界隈で「ブロックチェーン」というと、このパブリックチェーンのことを表していますよ。
コンソーシアムチェーン
コンソーシアムチェーンは、言わばプライベートチェーンとパブリックチェーンのハイブリッド型。
単独ではなく、複数の団体や企業がネットワークを維持・管理・運営を担います。
許可されたパートナーでなければ参加できない一方、参加者同士での共有は自由に行えることが特徴。
これにより、外部との接続頻度を減らしつつ、内部では濃い内容の共有が可能になります。
ビットコインが買えるおすすめ取引所
結論を先に言うと、目的に応じた取引所を活用することが最適解です。
そのため、どんな目的でビットコインを買うのか?により、おすすめの取引所は異なります。
色々な投資方法があるため、ひと言で「ここの取引所がいいですよ!」とは結論は出せません。
ここでは、ビットコインを投資として買い、長期保有する前提でおすすめしますね。
おすすめ度★5
コインチェック
コインチェックは、これからビットコインをはじめとした、仮想通貨取引を始めたい人に最もおすすめです。
他の取引所と比較して標準的な手数料と、売る時と買う時の価格差(スプレッド)も大きくないからです。
そのため、とりあえず購入してみようという方や、実際に売買取引してみたい方にも向いていますね。
またコインチェックはユーザー数も多く、1日のビットコイン出来高は国内No.1なんです(執筆時点)。
欠点が少ない万能型の取引所として、仮想通貨初心者を中心に、どんな取引スタイルの方にもおすすめの取引所ですね!
おすすめ度★4
GMOコイン
GMOコインは各種手数料が安いことに加えて、機能が充実していることからおすすめの取引所。
売り買い時のスプレッドも国内では安い部類で、手数料無料の積立機能もあるため非常に使いやすい取引所のひとつです。
またレバレッジ取引も可能なので、ビットコインの購入と保管だけでなく、大きなトレードもチャレンジできます。
ビットコインを含めた、仮想通貨そのものを出金する手数料も無料なのは、GMOコインの特徴ですね。
おすすめ度★3
ビットバンク
ビットバンクは、国内取引所のなかで現物のビットコイントレードに最も向いています。
スプレッドが最小に設定されていることに加え、取引ツールが豊富なこともあり、取引での利益が出しやすいでしょう。
ただし、ビットバンクには自動積立機能がないため定期的な自動購入はできない点は注意が必要です。
とはいえ、スプレッドの狭さや充実した取引ツールと手数料の安さやは、ビットコインの現物トレード向きの取引所と言えるでしょう。
ブロックチェーンのメリット・デメリット
ここではブロックチェーンのメリットとデメリットについて解説していきます。
既存サービスとブロックチェーンは、なにが違うのか?
そしてどのようなメリットやデメリットが存在するのか?
それぞれ解説しますね
メリット1
透明性
なんといっても透明性でしょう。
仮想通貨であれば、いつ・だれ(どのウォレット)が・だれ(どのウォレット)に対していくら送金したかが誰でもわかるからです。
楽天やAmazonでは、こうした履歴は楽天やAmazonというプラットフォームの特権として情報を独占していましたが、これが公開されている状況です。
物販にはもちろんのこと、ゆくゆくは投票など、不正や改ざんされては困るものに導入されていくでしょう。
メリット2
いつでも誰でも使える
次にいつでも誰でも使える点です。
パソコンやスマホ1台ネットに繋がれば、時間も国境も関係なくすぐに誰でも使えます。
もちろん、メンテナンスやサーバー不良で使えない・・・といった心配も不要。
24時間365日、いつでも誰でも使えるもの、それがブロックチェーンです。
メリット3
コストが削減できる
ブロックチェーンを使うことで、コスト削減も期待できます。
例えば海外送金であれば、銀行を介すことで時間もコストも高い手数料を支払っていました。
しかしブロックチェーンでの送金であれば、直接送れて手数料もごくわずか。しかもわずか10分程度。
海外との取引が多い企業が導入したら、莫大なコスト削減が期待できるでしょう。
デメリット1
法律や規制による問題
ブロックチェーン技術そのものは活用する企業が増えてきましたが、ビットコインなど仮想通貨は高いハードルがあります。
なぜなら、国内の法規制が海外に比べて非常に厳しいから。
個人売買における税制面での措置でも、FXや株式投資に比べて大きなハンディキャップを抱えています。
自民党や国民民主党が協議を進めていますが、まだまだ実行までに時間がかかる模様で、企業が本格的に参入するにはむずかしいのが現状です。
デメリット2
スケーラビリティの課題
ビットコインは世界に新しい金融システムを構築中ですが、これが世界で広がり使われていくのか?という問題です。
というのも、ビットコインそのものにも課題がいくつかあるから。
もちろん時間経過とともに開発が進み、今よりももっと使いやすく広がることも想定されます。
本当に浸透・拡大していくかは、未来が見えない以上誰にもわかりません。
ビットコインの課題
いつでもどこでも誰でも手軽に使えることを目指している「ビットコイン」。
一方で解決しなければならない課題もいくつかありますが、代表的なものが以下の2点です。
それぞれ詳しく解説します
スケール問題
ビットコインにおけるスケール課題は、大きく2つ。
- トランザクション
- ブロックサイズ
まずはトランザクションの課題について解説しますね。
スケール問題その1
トランザクションの課題
はじめに理解していただきたいもの、それがビットコインのトランザクションです。
トランザクションとは、一つのブロックに積み込まれた取引データが承認され、取引が完了するまでのことを指します。
例えば土曜の夜に銀行振込すると、通常着金は月曜の9時ですよね?
この間の期間をトランザクションの処理中といい、ビットコインでは10分に設定されています。
え?10分なら早いんじゃない?と思った方がいるかもしれません。
ただこの10分が死活問題なんです。
詳しく解説しますね
10分のトランザクションが致命的な理由
ビットコインはいつでも誰でもどこでも使えるという金融システムを目指しています。
例えば。コンビニでコーヒー1杯購入し、ビットコイン払いをしたらどうなるでしょう?
そう、決済までに10分かかります。
もちろん決済が終わらなければレジから立ち去ることも、コーヒーを淹れることもできません。
そう、普段使いするには10分は遅すぎるのです。これがビットコインの致命的課題です。
なぜ10分かかるのか?
トランザクションが承認されるまでに最低10分かかるのは、ビットコインの仕様です。
マイナーが精いっぱい努力した結果、10分でナンス(暗号鍵)が見つかるという難易度に調整されていることに起因します。
10分よりも短いと、ハッキングなどの攻撃リスクが高まることと、10分よりも長いと利便性に欠けてしまうためと言われており、10分が保たれています。
また、10分よりも早くブロック生成できてしまうと、市場供給量が増えてしまい、ビットコインの価値も薄まってしまいます。
そのため、ビットコインでは10分に1回のマイニングが成功できるように、常に難易度が調整されており、早まったり遅くなったりはしません。
スケール問題その2
ブロックサイズの課題
ビットコインのもう一つの課題がブロックサイズです。
現在ビットコインのブロックサイズは1ブロック1MBという非常に小さな容量しかありません。
※ちなみに1曲5分の標準音源でおよそ9.6MBです
Segwitと呼ばれる「裏技」を駆使し、理論上何とか4MBまで拡張して運用していますがそれでも小さすぎます。
このブロックサイズ問題について解説しますね。
ブロックスケール問題
ビットコインでは、ブロックのサイズを大きくしようという議論が過去に行われていました。
ブロックサイズを大きくすれば、一度により多くの取引データが送信できるため、取引量が増えても対応できると考えたからです。
しかし、この提案は「マイナー」の猛反発を受けて頓挫しています。
なぜマイナーが反発したのでしょう?
不公平が生まれるブロックサイズの拡大
ブロックサイズが大きくなると、ネットワークへの負荷が大きくなるからです。
ネットワークの負荷が大きくなると、データの伝播に差が生まれてしまい、マイニングに支障をきたしてしまうから。
マイニングを成功させるためには、その瞬間No.1にならなくてはいけないため、わずかな差が命取りとなりかねません。
結局、この猛反発により現在のSegWitという裏技を使った拡張が行われています。
ビットコインのハードフォーク
ちなみに、ブロックサイズ拡張を推し進めていた派閥はこの騒動をきっかけにビットコインから離れ、別の仮想通貨を立ち上げます。
それが現在の「ビットコインキャッシュ」と呼ばれるもので、もの別れすることを「ハードフォーク」と言います。
もの別れ:ハードフォークした仮想通貨同士は似た性質を持つものの、基本的に互換性はありません。
ビットコインキャッシュは、ブロックサイズを大きくする方へ舵を切って開発が進んでいますよ。
環境への負荷
そしてビットコインは環境への影響が大きいとの批判も、見過ごせない事実です。
あのイーロンマスクが「ビットコインは環境に良くない」と名指し批判したこともあります。
ではいったい、ビットコインはどの部分でどれだけ環境に良くないのか?
以降で詳しく解説していきます。
ビットコインの環境問題はマイニング
結論を先にいうと、新たなブロックを繋げ、取引を検証している「マイニング」が環境へ良くないとされています。
解説してきた通り、マイニングは早い者勝ち競争のため、専用マシンをフルパワーで稼働させっぱなしにしています。
その際に消費される電力と、排出される二酸化炭素が環境へよくないとされています。
どれだけ消費し排出しているのか、具体的に見ていきましょう。
消費電力は原発2.2基分
マイニングにかかる消費電力は、年間160Thwかかっています。
例えるなら、国内最大の原子力発電所「新潟県箱崎刈羽原発」を、年間2.2基フル稼働させても足りない計算です。
日本の消費電力で例えれば、17%以上をマイニングだけで消費している状態。
また難易度が上昇していることもあり、この消費電力は年々増加傾向にあることも大きな課題とされていますよ。
二酸化炭素排出量は京都市と同等
一方消費電力に伴う二酸化炭素排出量は、年間85.9Mtに達しています。
これは京都市の人口約68万人が1年間に排出する二酸化炭素排出量に相当する量。
繰り返しですがあくまでマイニングのみで発生するものであり、トランザクションの承認・検証と新規ブロック生成のみですよ。
莫大な量の電力消費と、二酸化炭素の排出量は、SDGsが叫ばれる現代において致命的とも言える課題でしょう。
ビットコインやブロックチェーンに関するよくある質問
最後に、ビットコインやブロックチェーンに関するよくある質問をまとめました。
ここまで解説してきた内容も踏まえて、取引する前までにぜひ疑問点を解消しておきましょう。
ブロックチェーンが普及しない理由は何ですか?
国内でブロックチェーンが普及しない理由は、大きく3つ挙げられます。
- 技術的な複雑性
- 規制の不確実性
- 導入コスト
ここでいう「ブロックチェーン」は、パブリックチェーンを指します。
世界基準とも言えるパブリックチェーンを導入するためには、複雑な構造を理解し、現在の仕組みに応用することが必要です。
また先にも述べたとおり、国内の仮想通貨への規制は世界でも類をみないほど厳しいものがあることも事実。
個人での取引でも大きな重荷となっている以上、複雑かつ大きなリスクを背負って企業が参入するメリットがないというのが現状です。
ブロックチェーンの何がすごいの?
これは先にも解説しましたが、まとめると以下の点が優れています。
- 取引が分かる透明性
- 偽造できない履歴
- 非中央で管理者不在
- 24時間365日いつでも利用できる
従来のデータサーバーやシステムでは、どれも実現できないものばかり。
たとえばブロックチェーンが投票に使われたら、オンラインでサクッと投票でき、ほぼ即座に偽造されていない結果がわかります。
もちろん金融システムとして使われれば、海外送金などもよりロスなくできるでしょう。
ブロックチェーンはなぜ稼げるのですか?
現在ブロックチェーンをメインで使っているのが、金融システムだからでしょう。
上記でも述べたとおり、投票などの金融以外のジャンルである既存システムが先に普及していたら稼げなかったでしょう。
ただ、金融システムとしてブロックチェーン・ビットコインが誕生して使われているため、普及し続けているのだと思います。
金融システムとして仮想通貨が使われている手前、お金が儲かる・損したという話はついて回るでしょう。
マイニングって稼げますか?
可能性はゼロではありませんが、確率上宝くじを当てる以上に難しいと言われています。
ひと言で「マイニング」と言っても、大きく3種類方法があります。
- 専用のマイニングマシンを用意し、自分で行うソロマイニング
- チームに所属して合同でマイニングを行うプールマイニング
- マイニングシステムを借りて参加するクラウドマイニング
それぞれメリット・デメリットがあるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ビットコインで学ぶべきマイニングの仕組み3選|初心者でも稼げる?にて詳しく解説していますので、参考にどうぞ。
ブロックチェーンは誰でもみれるのですか?
結論を先に言うと、誰でもみれます。
わかりやすい例として、NFTというデジタルアートの売買履歴を用意しました。
中央の「ERC-721 Tokens Transferred」にあるFromが元の持ち主となるウォレットアドレス、To〜が購入した人のウォレットアドレスです。
その下にある「Value」がいくら送金されたのか?(つまりいくらで売れたのか?)が一目瞭然ですよね。
もちろん、日付なども記載されているので、いつ誰(どのウォレット)が誰に送金したかがわかりますよ。
ビットコインって稼げるの?
世界に今までにない金融システムを構築中のビットコイン。
いまから購入しても稼げるの?ビットコインは儲かるのか気になる方も多いですよね。
イチ企業への投資が個別株への株式投資、ビットコインへの投資・購入は世界金融システムへの投資と考えるとどうでしょう?
成功したときに、少しでも保有しておけばもしかすると・・・という期待もできますね!
ビットコインの稼ぎ方・稼げる仕組み解説では、ビットコインを買う以外の稼ぎ方も解説していますので参考にどうぞ!
ビットコインに将来性はあるの?
上記で解説しているとおり、ビットコインは世界にまったく新しい金融システムを作っています。
そしてビットコインが誕生したのは2009年で、まだ20年も経過していません。
世界規模の今までに無い金融システムを作っているものですから、時間はある程度かかるでしょう。
ビットコインを使った実例などは、じわじわと広がってきていますよ!
ビットコインの仕組み・目的を徹底解説【初心者でも1から分かる】では、より詳しく解説していますのでぜひ参考にどうぞ!
ビットコイン=ブロックチェーンではない
本記事の内容をまとめます。
- ブロックチェーンとビットコインはガソリンとクルマの関係性
- ブロックチェーンは、パブリックチェーンが基本
- ブロックチェーンは今までのシステムには無いメリットがある
- 仮想通貨の違いはコンセンサス・アルゴリズム(合意形成)で分けられる
- ビットコインは金融システムを構築中の仮想通貨
- ビットコインの日常使いまでには大きな課題もある
ビットコインとブロックチェーンの仕組みについて、解説してきました。
世界の金融システムに投資できるビットコインは、500円から購入できます。
あの時買っておけば・・・と後悔しないように、買っておくといいかもしれませんね!
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