リップルってビットコインやイーサリアムとどう違うの?説明できる方はすっ飛ばしてください。ここではリップル(XRP)がビットコインやイーサリアムといった仮想通貨とどう違うのか?を仮想通貨超初心者に向けて、できるだけわかりやすく解説しています。
リップルってなんですか?ビットコインとなにが違うの?
ビットコインとの最大の違いは、リップルはアメリカのリップル社が開発した国際送金に特化したネットワークという点。
え?いち民間企業が作ったネットワークなの?
リップルに出資
- スタンフォードチャータード銀行
- SBIホールディングス
- CMEベンチャーズ
- SCBデジタルベンチャーズ
- サタンデール・イノベンチャーズ など
リップルと提携
- バンク・オブ・アメリカ
- イングランド銀行
- カナダロイヤル銀行
- タイ銀行
- オーストリア銀行
- ニュージーランド銀行など
他のコインと大きく異なるのが、いち民間企業が開発したいわゆる「中央集権型」の仮想通貨であること。仮想通貨と読んでいいものかわたし個人的には正直迷ってしまいました・・・
リップルの発行上限枚数は?
リップルの発行上限枚数が1000億枚のXRPで既に全てのリップルが発行されています。
市場に出回っている量をリップル社が一定数コントロールしていることで市場価格も乱高下しないように調整しているようです。
え?もはやそれって国際通貨そのままじゃ・・・?
ちなみに現在は仮想通貨の時価総額が第6位。国内仮想通貨取引所であればどこでも取引が可能です。
リップルが誕生した目的
リップル社が目標とするところが、銀行間送金向けの総合的な問題解決を目指していること。オンライン決済に特化し国ごとに異なる決済問題をグローバルで統合していき、電子メールや情報同様に安価で世界中のどこへでも届かせることを目標としています。
実際に送金スピードはビットコイン(BTC)が約10分、手数料が0.0005BTC(約1,900円)のところ、リップル(XRP)が4〜5秒、決済手数料が0.15XRP(7.8円)と低コストと高速化を実現しています。
安く、早く、どこへでもは仮想通貨共通ですね
リップルの早い決済理由
ビットコインは不特定多数のユーザーによる取引の検証が行われるのに対し、リップルはリップル社が認めた主に銀行や決済代代行業者のみによる取引の検証が行われる。その独自取引検証システムにより特定の少人数での取引検証だけで済むため、リップルは高速化と低コスト化を両立しています
実際に2020年2月に欧州とフィリピン間で国際送金テストが行われ、時間と手数料を大幅に削減できたそうです。
リップルの課題
リップルが抱える問題は主に4つあります。
- 3つのプロダクトが期待通りに開発が進むかどうか
- 分散型ではない
- アメリカ証券法違反裁判の行方
- バリデータの少なさ
3つのプロダクトが期待通りに開発が進むかどうか
3つのプロダクトはxCurrent、xRapid、xViaで国際送金に関わることです。
xCurrentは主に銀行向けプロダクトで、銀行間の取引をリアルタイムで可視化することでコミュニケーションを円滑にする目的で設計されています。
xRapidは主に送金業社向けのプロダクトで、日本円をリップル経由して送ると現地通貨に高速で替えて送信されるシステムです。
xViaは主に一般企業向けプロダクトで、国際送金だけでなくリアルタイムで送金状況と書類データを添付や確認ができるシステムです。
それぞれ内容は異なりますが、基本的に海外送金がメインのプロダクトです。これらが期待通りに開発が進まないとリップルの価値が低下する要因となってしまいます。
分散型ではない
リップルの母体がリップル社であり、Googleの子会社であるGoogleベンチャーが出資しているという背景がある以上、中央集権的要素は排除できません。現にリップル社によってリップルの流通量をコントロールしようとしている面もあることからどうしても現行の国際送金システムを単なるバージョンアップしたようにしか感じられません。リップルの発行元であるリップル社の企業業績動向次第でリップルの価値が大きく変動してしまうのは大きな課題材料です。
アメリカ証券法違反裁判の行方
リップルは2020年12月にアメリカ証券取引委員会から訴訟を受けており、現在でも裁判中です。まとめるとリップルというコインが証券にあたるのではないか、それによる利益を得ているのではないかといったことです。この裁判の結果がどうなるのか、そしていつ終わるのかがポイントです。仮にリップル側が敗訴した場合は暴落の可能性があります。逆に勝訴すると高騰する可能性もありますが、どちらにせよ想定できるためある程度織り込み済みではないかと思います。どちらに転んでも動く可能性が高い課題のひとつです。
バリデータの少なさ
バリデータとは、妥当性のチェックをするプログラムを指します。リップルではこのバリデータが少ないことで早く安く送金ができる反面、セキュリティー面ではリップル社が認めた銀行や決済代代行業者のみとはいえ不安な点でもあります。多くすると手数料が高騰し遅くなる原因となってしまうため、リップルの良さを潰してしまいます。かといってバリデータが少ないままだとセキュリティー面での不安は拭い去れません。ここのバランスをいかに保ちつつセキュリティー対策を向上させていけるかが課題です。
仮想通貨リップルのまとめ
- Googleベンチャーが出資するリップル社が作った国際送金取引メインの中央集権タイプの仮想通貨
- XRPの価格はリップル社の業績に引っ張られやすく、米証券法違反裁判の結果次第では大きく動く可能性
- 国内仮想通貨取引所であればどこでも購入可能