
ビットコインマイニングアプリを知りたい
そもそもマイニングって何?
ビットコインは稼げる?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。

約3年のNFT・仮想通貨投資と売買を通じて体験してきた内容に加え、各所のデータをもとに記事作成しています。
記事前半では、ビットコインの特徴からマイニングの仕組みについて、後半ではマイニングの方法や危険性について解説しています。
最後まで読み進めていけば、ビットコインのマイニングについての理解とアプリに対する考え方が定まるでしょう。
ぜひじっくりと読み進めてみてください!
そもそもビットコインとは
ビットコインを一言で表すと、「インターネット上のお金」です。
インターネット上のお金と聞くと、実際にPayPayやメルペイなどを使ったことがありますよね。
- スマホで送金が可能
- 実物のお金を使わない
ビットコインも似たようなものですが、以下のような大きな違いがありますよ!
【ビットコイン】4つの特徴
ビットコインには、PayPayやメルペイなどと大きく異なる特徴があります。
- 管理者不在
- 発行上限がある
- 世界中で使える
- ブロックチェーンを使っている
まずはこの点を整理しておきましょう!
管理者不在のデジタル通貨
ひとつめの違いとして、ビットコインは管理者がいません。
PayPayやメルペイは企業が、日本円は政府・銀行が発行・管理を行なっていますよね。
ビットコインはそうした特定の管理者がおらず、みんなで管理する「分散型」と呼ばれています。
では誰が発行や管理しているの?という細かなお話はビットコインの仕組み・目的を徹底解説で解説していますので参考にどうぞ。
発行上限が決まっている
ビットコインは、現在の通貨と異なり、発行上限数が決まっています。
現在の通貨は、経済状況に合わせて政府(日本銀行)が発行数をコントロールしていますよね。
ビットコインは2,100万枚が発行上限とプログラムで制御されており、すでにおよそ1,900万枚が発行されています。
無尽蔵に発行できず、有限であることの希少性から価値があるとされているのです。
世界中でいつでも使える
3つ目の特徴として、ビットコインは世界中のいつでもどこでも利用が可能です。
たとえば、PayPayやメルペイは日本国内でしか使えませんよね。
しかしビットコインであれば、国境に関係なく、24時間365日いつでもビットコインで支払いが可能です。
支払いも通常であればわずか10分で送金できてしまうので、国境を超えた支払いなどでは大きな差となるでしょう。

貿易に携わる企業が使えばすごい利益を残せそうですよね
ブロックチェーンを使っている
ブロックチェーンという技術を使っていることも、ビットコイン・仮想通貨の大きな特徴です。
ブロックチェーンとは、簡単に言えば誰でも見ることができるオンライン上の金銭台帳のこと。
さらにブロックチェーンは、偽造できないという特徴も持っています。

お金のやり取りが偽造されたら信頼できないですよね
ブロックチェーンがあることで、ビットコインなどの仮想通貨は成り立っていますよ。
詳しくはビットコインとブロックチェーンの仕組みも参照してみてください。
ビットコインマイニングって何?
マイニングを「宝探し」と考えてみてください。
- 世界中の人々が、専用機材を用いて「暗号化された宿題」をいち早く解く競争を行なっている
- もっとも早く答えを見つけた人が、賞金のビットコイン(厳密には手数料も上乗せされる)を獲得できる
- この「暗号化された宿題」を解く作業が、ビットコインの取引を安全に記録する作業も担っている
つまり答えを探す作業で、不正や間違いない取引かといった検証も同時に行われているのです。
マイニングとは、早いもの勝ちで賞金をもらえる答え探しと取引の監視も行なっている作業の総称と考えると良いでしょう。
マイニングが必要な理由
ではなぜ「マイニング」を行う人(マイナーと呼びます)が必要なのでしょう?

システムに組み込んで自動化してしまえば良いのでは?
- ビットコインには中央管理者がいない
- 不正取引が行われてしまうリスクがある
- 一方で正しい取引を承認する必要がある
利害のない「誰か」に委託し、報酬を支払うことで信頼性が増し、ブロックチェーンは余計な負荷をかけずに動き続けられます。
さらに、マイナーはそれらを代行することで、報酬を得られるのです。
マイニングを行うことのメリット
上記でも軽く触れましたが、マイニングを行うメリットを整理しましょう。
アプリを導入する前に、目的を再確認しておきましょう!
報酬が得られるチャンスがある
なんと言っても、ビットコインという報酬が得られる可能性があることです。
宝探しでもっとも早く答えを見つけた人が、報酬としてビットコインを得られるからです。
現在は3.15BTCが報酬のため、1BTC=1,500万とすると4,725万円にも!
厳密には、取引手数料も加わるため、莫大な収益を一瞬にして獲得できますね!
24時間365日稼働できる
マイニングは24時間365日行われるため、フル稼働が可能です。
基本的に一度稼働させてしまえば、パソコンのメンテナンスなどを除き、フル稼働できます。
しかも、宝探し(計算)はパソコン任せで手が空いているため、別の作業を行うこともできるでしょう。
パソコンにマイニングを任せることで、24時間365日稼働できますね。
仮想通貨の仕組みが理解できる
マイニングを通じて、仮想通貨の技術的な知識が身につきます。
仕組みは当然のこと、システム的なことから実践レベルでの技術が身につくでしょう。
まだまだ日本では馴染みのない存在だけに、時代の先取りができます。
それらの知識や経験を活かして、IT業界への転身もできるかもしれませんね!
マイニングを行うデメリット
一方、ビットコインマイニングは良い面だけでなく、デメリットもあります。
マイニングを検討している方は、メリットだけでなくデメリットもおさえておきましょう。
初期費用が高額
マイニングを行うには、専用パソコンの導入が必須です。
宝探し(暗号化計算)は、膨大なデータを処理する必要があり、高性能のASICやGPUを消費するからです。
最低限の準備として、50万以上の投資が必要(ひのきのぼうレベルです)であり、上を目指せばキリがありません。
10分に1回のマイニングで、瞬間世界一を目指すためには莫大な投資が必要であり、甘い世界ではありませんよ。
電気代が高い
上記の高スペックパソコンを稼働させるためには、膨大な電気を消費します。
これはパソコンの性能に加え、契約電力などの環境にもより大きく異なります。
一般的には6,000〜20,000円以上かかるとも言われており、ほかの電気代も加えると通常の電気契約ではカバーしきれません。
専用の電気契約を結ぶなど、導入には高いハードルを乗り越える必要があるでしょう。
収益を得られない
マイニングは、残念なことに参加するだけでは報酬を得られません。
企業やチームでマイニングに参加するタイプでも、マイニングに成功しなければ収益を上げられず、報酬は得られません。
さらに、個人がマイニングに成功する確率は、宝くじに当選するよりも低確率と言われています。
何年も赤字を掘り続けられる人でないと、続けることすら困難でしょう。
騒音や発熱問題
騒音やマイニング時のパソコン発熱問題も避けて通れないデメリットです。
なぜなら、マイニングはパソコンの機能をフル稼働しても解けない可能性すらあるから。
ビットコインの難易度は、常に10分で解けるかどうかの難易度に調整されているため、常にフルパワーをもとめられます。
フルパワーで稼働させるため、発熱や騒音の問題が起きやすいですよ!

ビットコインで学ぶべきマイニングの仕組み3選も合わせてどうぞ
マイニング方法からアプリを考える
マイニングと一言でいっても、さまざまな方法があります。
ここでは、代表的なマイニング方法について解説します。
ビットコインマイニングのアプリでは、一体どれに該当するのか?
気にしながら読み進めてみてくださいね!
ソロマイニング

ソロマイニングとは、自分ひとりでセッティングからマイニングまですべてをを行い、得られた報酬をすべて自分で受け取る方法です。
非常に高い計算能力が必要であり、個人で行い達成することは宝くじに当選するよりも確率が低く、非現実的。
専用パソコンですらむずかしいため、性能が大きく劣るスマホアプリではまず不可能ですね。
プールマイニング

プールマイニングとは、複数のマイナーが集まり計算能力を共有してマイニングを行う方法です。
一般的に、報酬が獲得できた場合は貢献度に応じて分配されます。
小規模の設備でも参加しやすい反面、チームとしての総合力がものを言うため高性能ハードウェアが必要です。
最新スマホでも、専用パソコンの100万分の1以下の性能しかないため、プールマイニングのアプリも考えられません。
クラウドマイニング

クラウドマイニングは、他人のマイニング施設をレンタルするような形で行います。
自前で用意する必要がないため、高性能マシンや高電力消費できる環境になくても参加が可能です。
一方でレンタル費用を支払う必要があることから、レンタル料を支払わなくてはなりません。
スマホアプリで手軽に参加はできそうですが、クラウドマイニングなら逆にレンタル料を支払う必要があるでしょう。
マシンの性能からアプリを考える
マイニングの方法から考えると、アプリでマイニングは非現実的だと解説してきました。
では、肝心のスマホ性能から考えると、マイニングはできるのでしょうか?
ここでは、ビットコインのマイニングについて、マシンパワー別に解説していきます。
果たしてスマホアプリでもできるのか?ぜひチェックしてみてくださいね!
CPUマイニング
CPUマイニングは最も基本的な方式です。
一般的なパソコンでも参入できますが、現在は難易度向上もあり、ほとんど行われていません。
性能面で考えると、スマホアプリはこれに該当しますが、それでも圧倒的に能力が足りません。
仮にアプリがあったとしても、性能面からマイニングはできませんよ。
GPUマイニング
GPUマイニングは現在でも広く行われている方式のひとつ。
複雑な計算処理が行える一方、大量の電気消費と発熱処理が必要です。
ただ、現在では難易度上昇もありやや厳しくなっている現状。
ゴリゴリの専用パソコンすらむずかしくなっている以上、手軽にアプリで参入できるわけありませんよね。
ASICマイニング
ASICマイニングは、マイニング用にカスタムされた半導体集積回路のこと。
簡単に言えば、マイニングをするためだけの専用集積回路であり、ほかの作業に使えません。
専用として特化しているため、現在はASICマイニングが主流として行われています。
費用はざっと120万〜と非常に高額であり、10万円程度のなんでもできるスマホが入れる余地は皆無です。
スマホでマイニングが不可能な理由3選
マイニング方式やスマホの性能面から考えても、スマホアプリでのビットコインマイニングはむずかしそうです。
ここでは、アプリでマイニングができない理由をもう少し情報を精査してみました。
マイニングは片手間で稼げるようなものではないですよ!
計算能力が圧倒的に不足している
計算能力で比較しましょう。
- ASIC機器:90TH/s以上
- 高性能GPU:30MH/s程度
- スマホCPU:数H/s程度
MH/sは1秒間に100万回、TH/sは1秒間に1兆回の演算速度を持っています。
つまり、スマホは専用機器の100万分の1以下の性能しかありません。
性能から考えて、スマホでマイニングはまず不可能です。
消費電力が圧倒的に不足している
消費電力も考えてみましょう。
スマホは手にすることを前提として作られているため、発熱を抑えるように設計されています。
そもそも発熱を抑えるように設計されているので、継続的に高負荷がかかるマイニングに耐えられません。
たとえ実行したとしても、スマホが壊れるだけでありマイニングはできないでしょう。
そもそも採算が合わない
採算の面からも考えてみます。
スマホの性能は上記で触れたとおり、専用機の100万分の1以下の性能しかありません。
つまり、スマホが1年かけてマイニングしたところで、実際には専用機の1分にも満たない計算しかできないのです。
電気代のほうが圧倒的にかかるため、採算の面から見ても不可能でしょう。
マイニングアプリの危険性
ここまでビットコインマイニングをアプリで行うことの無謀さがわかったと思います。
では、現在App StoreやGoogle Playで見かけるマイニングアプリは、どういった機能があるのか気になるところ。
ここでは、マイニングアプリの危険性について解説していきます。
くれぐれもインストールして実行しないでくださいね!
実際のマイニングは一切していない
実際には、マイニングをしているように画面上の数値を動かしているだけと考えられます。
100歩譲って本当にアプリで参加しているのであれば、どれだけマイニングに貢献できているのでしょう?
数字が動いているのは、実際にマイニングできているわけではなく、数字を動かして表示しているだけ。
現実的に、スマホのパワーではマイニングできませんよ。
広告表示が目的
マイニングアプリの目的として、広告や課金モデルなどが考えられます。
- 広告を見るとマイニング能力がアップする
- 課金すると報酬が倍になる
マイニング性能や報酬が増えるなどは、マイニングがどんなものかを理解していれば「おかしい」と気がつくはず。
間違っても課金しないでくださいね!
個人情報の収集
アプリで見られる手口として、個人情報の収集です。
報酬の受け取り先として、個人情報の入力などをしてしまうケースが考えられます。
仮にプールマイニングと想定すると、スマホの貧弱なパワーでは貢献すら不可能です。
単純に個人情報を渡してしまい、ほかで悪用されるケースが考えられるでしょう。
ビットコインマイニングはアプリで不可能
実際にセキュリティソフトを手掛ける「トレンドマイクロ」社では、偽物アプリを公表しています。
専用パソコンですら困難なマイニングが、100万分の1以下の性能しか持ち合わせていないスマホのみでできるわけがありません。
マイニング方式から考えても、貢献すらできないスマホアプリで報酬がもらえることもおかしいのです。
危険なアプリの可能性も高いので、絶対に触れないようにしましょう。
マイニングアプリによくある質問
最後に、ビットコインマイニングに関するよくある質問をまとめました。
ビットコインマイニングに関する内容を理解することで、アプリに関する理解も深まるでしょう。
失敗する前に、ぜひチェックしておいてくださいね!
ビットコインマイニングは一日にいくらかかりますか?
使用するパソコンの性能や、契約している電力会社などにより変わるでしょう。
一般的には、1時間あたりおよそ100円前後の電気代がかかると言われています。
ただし、これはパソコンのみの電気代だけであり、冷却ファンや日常の電気代を考慮していません。
そもそも通常の電気料金形態ではマイニング自体がむずかしいので、注意が必要ですね。
ビットコインをほったらかしにしておくと税金はかかりますか?
購入をした場合であれば、購入後ほったらかしでも税金はかかりません。
売買をした際に利益が発生した場合、差益に対して税金が発生します。
そのため、保有しているだけれあれば税金を気にする必要はありませんよ。
ただしマイニングなどで獲得した場合は、取得時点における税金が発生するので注意しましょう。
ビットコインマイニングの成功報酬はいくらですか?
マイニングの種類により、手取りは異なります。
2025年2月執筆時点でのマイニング成功報酬は、3.125BTC(およそ4,687万円)です。
(1BTC=1,500万計算)
ただし、ソロマイニングによる「総取り」でなければ、この報酬は満額を手にすることはできません。
基本的に報酬の配分は貢献度によって分配されるため、実際にどれだけもらえるかはそのときになってみないとわからないでしょう。
ビットコインをやるならどのアプリがいい?
何を目的にしてビットコインをはじめるか?により、おすすめのアプリは異なります。
いくつか筆者おすすめアプリを紹介します。
ビットコイン売買を目的
ビットコインを稼ぐ
ビットコインを稼ぎたいなら、ビットコインをアプリで稼ぐ方法13選もぜひ参考にどうぞ。
マイニングは儲かりますか?
ここまでじっくり読み進めていただいた方なら、この答えはすぐにわかりますよね。
結論を言えば、「No」です。
- 大手企業はおよそ68億円を超える施設投資を行っている
- マイニング難易度は上昇し続けている
- 半減期と呼ばれるマイニング報酬が半減される時期が4年に1度来る
- マイニングマシンの性能向上により設備費用が膨れ上がる
- 電気代も上昇をし続けている
これらの要素から、個人がマイニングに参入することが無謀な挑戦とも言えるでしょう。
マイニングは副業になりますか?
上記の理由から、副業にはなりえません。
片手間でマイニングが成功し稼げるのであれば、誰もが参入しているでしょう。
ビットコインマイニングアプリは触れるな危険!
本記事の要点をまとめます。
- ビットコインは管理者不在のオンライン通貨
- マイニングは不正防止と承認チェックを行なっている
- マイニングに成功すれば莫大な報酬が得られる
- ただしマイニングを単独で成功させることは実質不可能
- そもそも大企業が大幅な投資をしている
- マイニングの難易度も上がり続けている
- スマホの性能は専用パソコンの100万分の1にも満たない
- アプリでマイニングを謳うが実は広告や課金モデルが大半
- 中には危険なアプリも存在しており、触れるな危険である
ビットコインのマイニングは、難易度の高さから一般人が参入できるものではありません。
専門パソコンを大量に導入する大企業でもマイニングに成功する確率は低く、スマホアプリでできるわけがありません。
スマホの機能でマイニングに貢献できることもあり得ないため、リリースされているものは詐欺アプリと断言できるでしょう。
被害に遭わないよう、興味本位でも触れないようにしてくださいね!